うろこ (うろこ)

分類: /

魚の皮膚を守るため、表層の皮膚が硬質化したもの。全ての魚にあるわけではなく、トラウト類にはうろこはない。

鱗(うろこ、ギリシア語: λεπις (lepis)、ラテン語: squama)は、動物の体表を覆う硬質の小片状の組織である。
主な役目として、動物の体を外部環境の変化から守り、攻撃から防御する。防御のため一枚板の装甲板で体表を覆った場合、その動物の体の可動性は著しく損なわれるが、これを小片に分割し、小装甲板の間に可動性を持たせれば、かなりの防御性を維持したまま身体の可動性を得ることができる。
さまざまな分類群の動物が鱗を発達させたが、その起源、構造、組成などは異なる。

魚類の鱗

魚類の鱗は真皮の内部に発達した骨格(皮骨)であり、ハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウム)を主成分とする。その表面は粘膜性の表皮に覆われており、真皮に埋伏している。鱗の基本構造は、繊維層の上に骨質層が、その上にさらに象牙質とエナメル質(厳密にはエナメロイドと呼ぶ類エナメル質)の層が重層した構造を基本とするが(硬鱗)、より新しい時代に登場した魚類では象牙質やエナメル質の層が退化して、繊維層と骨質層のみを持つ鱗(軟鱗)になっている。すなわち、だんだんと重くて厚い鱗から、軽くて薄い鱗へと進化している。
骨質層と象牙質層は真皮由来の細胞によって、エナメル質は表皮由来の細胞によって形成される。脊椎動物の歯はこの3層構造の鱗の口腔周辺に分布するものが、摂食器官として分化したものと考えられている。
エイやウナギなどの鱗が退化している魚では粘液によって体表を防御する傾向が強まるため、特に粘液の分泌が多い。また、稚魚、幼魚も鱗は未発達で、もっぱら粘液によって体表を防御している。

このコンテンツはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC BY-SA 3.0に基づき鱗 – Wikipediaより転載したものです。