
写真提供:鹿児島大学総合博物館 標本No.KAUMI19713ドクサバフグ
近年水温の上昇とともに生息域が北上しているドクサバフグ。
全身に毒を持っており、誤って食べてしまうと死に至ることもある危険な魚だ。
今回はそんなドクサバフグがどのような魚なのか解説していこう。
ドクサバフグとは

写真提供:鹿児島大学総合博物館 標本No.KAUMI19713ドクサバフグ
ドクサバフグとは、サバフグ属に分類されるフグの仲間だ。
皮や内臓だけでなく筋肉にも毒を持っているため、食用として認められていないフグである。
生息域が北上中
ドクサバフグは温暖な水温を好む魚であり、現在は高知県、鹿児島県、熊本県まで分布域が確認されている。
その他山口県や鳥取県などで目撃情報はあるものの、正確な分布記録はまだない。
しかしながら、近年は水温上昇の影響により、生息域が北上している可能性が大いにある。
シロサバフグと酷似
ドクサバフグは、あらゆる釣りの外道でおなじみのシロサバフグと酷似している。
シロサバフグは無毒ということもあり、スーパーなどでむき身としてよく売られているフグだ。(※ふぐ調理師免許を持ってない方は、鮮魚の処理が一切できないので注意しよう)
ドクサバフグは猛毒を持つため、シロサバフグと間違えて食べようものなら死に至る可能性も十分に考えられる。
ドクサバフグの見分け方

写真提供:鹿児島大学総合博物館 標本No.KAUMI19713ドクサバフグ
ドクサバフグはシロサバフグとよく似ているが、背中の棘が途切れずに背びれまで達していることで見分けられる。
また、シロサバフグと比べると尾びれがやや湾入していることも特徴だ。
とくに小型の場合は見分けが難しいため、棘の位置をしっかり確認して判別する必要がある。
絶対に食べないようにしよう
ドクサバフグの生息域は年々拡大していると考えられており、もはやいつどこで出会うかわからない。
万が一が釣れてしまった場合は、絶対に食べてはいけないことを覚えておいてほしい。
本記事を参考にドクサバフグの姿をしっかりと覚え、見分けができるようになろう。
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