【実釣インプレ】ダイワの「19セルテート」をエギングで使ってみた!純正ダブルハンドルモデルの使用感はいかに
ダイワから2019年3月に発売された汎用スピニングリール「19 セルテート」。
同社の中でも最高の剛性を誇るモデルであるが、LTコンセプトを搭載したことで驚きの軽量化を実現している。
今回はそんな「19 セルテート」をエギングで使用してきたので、インプレをお届けしよう。
エギング仕様のセルテートが登場
今回使用したのは「19セルテート LT3000S-CH-DH」。
セルテート史上初となる純正ダブルハンドルを搭載したモデルだ。
大幅な軽量化を実現したこともあり、エギングでの使用を強く意識した仕様となっている。
セルテートといえば、ダイワの中でも最高峰の剛性を誇るシリーズだ。
そのためこれまではシーバスやショアジギングなど、過酷なエリアでの大物釣りで愛用されることが多かった。
エギングで使用するアングラーもいたが、同社のフラッグシップモデルであるイグジストに比べると少数派であったといえるだろう。
「19セルテート」を使用した感想
心地よい重量感
本機種のもっとも注目すべきポイントは、最高の剛性と大幅な軽量化を両立したという点だ。
今回使用した「19 セルテート LT3000S-CH-DH」の自重はなんと220g。
同社最高の剛性を誇るモデルがこの軽さを実現しているのは、もはや驚きのレベルといっていいだろう。
釣行時は5時間ほどシャクり続けたが、重さによるストレスを感じることは全くなかった。
今回使用したのはダブルハンドル機種ということもあり、突出して軽い印象こそなかったが、使用していて心地良さを感じる重量感だ。
極端に軽すぎないため、ショートモデルからロングモデルまであらゆるエギングロッドと合わせやすいだろう。
理想のドラグ性能
19 セルテートシリーズは軽さだけでなく、ドラグ性能も格段に向上している。
今回はドラグを頻繁に駆使するエギングで使用したが、その粘り強さとなめらかさには衝撃を受けた。
「19 セルテート LT3000-CXH-DH」のドラグはとにかく粘り強く、緩めの設定にしていても無駄なドラグが出ない。
そのため、エギを思いのままにアクションさせられるというメリットがある。
また、吸盤の力が強い大型イカが掛かった際も、滑ることなくしっかりとアワセを決められるだろう。
アクション時は余計なドラグが出ない一方で、イカを掛けたあとのジェット噴射に対してはなめらかに作動した。
出したくない場面では粘りつつ、必要なときはちゃんと出てくれるため、まさにエギングにおける理想のドラグといっていいだろう。
なめらかな巻き心地
今回使用した「19セルテート LT3000-CXH-DH」は、12個のボールベアリングを搭載している。
抜群の巻き心地でガタつきが一切なく、エギに余計な動きを与えることがない。
また高い耐久性を誇っているため、スムーズな回転が長続きすることだろう。
衝撃的な巻上力
19セルテートシリーズは、代名詞である巻上力の強さも健在だ。
今回使用したのは力が込めにくいといわれるダブルハンドルだが、巻上力の強さは衝撃的といえるほどだった。
キロアップのアオリイカはもちろんのこと、3kgを超えるようなモンスターとも余裕を持って戦えるに違いない。
小型イカにはオーバースペック?
上記の通り、「19セルテート LT3000-CXH-DH」は、エギングに必要な要素が凝縮されたリールだ。
唯一の懸念点をあげるとすれば、小型のイカに対してはオーバースペックすぎる印象を受けた。
今回の釣行時は200〜600gのアオリイカを釣り上げたが、いずれもスリルを楽しむ間もなくかんたんに浮上させてしまった。
春の大型のアオリイカには最適な機種であるが、小型主体となる秋シーズンは面白みに欠けてしまう可能性がある。
したがってオールシーズンのエギングを1台で楽しむことを考えたら、ワンサイズ小型モデルであるLT2500番を選ぶといいだろう。
春エギングに理想の一台
19セルテートは軽さだけでなく、驚愕のパワーとドラグ性能を両立している。
とくに冬から春にかけての大型狙いにおいては、この上ない理想の一台といっていいだろう。
同リールの購入を検討している方へ、本記事のインプレが参考になれば幸いだ。
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