ライフジャケットの種類と使用上の注意点を解説!安全を身に着けよう
身を守るために必須のライフジャケットだが、その種類はたくさんありデザイン性や機能も異なる。
今回は、そんなライフジャケットの種類と使用上の注意を解説していこう。
ライフジャケットの種類
- フローティングベスト
- ゲームベスト
- 膨張式フローティングベスト
- 膨張式フローティングベルト
ライフジャケットをおおまかに分けると、以上の4種類が存在することをご存知だろうか。
フローティングベストとゲームベストは水に浮く素材で作られた浮力体が入っており、海や川、湖などに転落した際でも体を浮かせられるように設計されている。
それらは浮力体式とも呼ばれ、膨張式と比較されることも多い。
一方で膨張式は、ガスボンベで膨張することにより膨らむタイプのライフジャケットだ。
膨張式はスッキリとしているため動きやすく、船釣りなどで人気がある。
磯では浮力体式を身に着けよう
磯などのハードな場面では、膨張式ライフジャケットの使用は控えるようにしよう。
ボンベで膨張する膨張式は浮き輪のようになっているため、磯際の岩などに接触すると破れてしまう恐れがある。
浮力体式は転落時に浮力体が衝撃を吸収しやすく、水に浮く以外のメリットも多い。
磯での釣りを考えている場合は、絶対に浮力体式を選ぶようにしよう。
フローティングベストか、ゲームベストか
混同されやすいが、浮力体の入ったフローティングベストとゲームベストは仕様が少し異なる。
メーカーなどによって名称が少し異なるが、一般的に磯フカセ釣りなどのエサ釣りで多く用いられるのが「フローティングベスト」で、ルアーゲームで多く用いられるのは「ゲームベスト」と呼ばれることが多い。
エサ釣り用・フローティングベストの特徴
エサ釣りに多く用いられるフローティングベストは、小物の収納に優れている。
ポケットの中は小物ケース等の収納に特化しており、仕切りが用意されているものも少なくない。
餌釣りは腰を据えて動き回らないため、通気性を考え背中の浮力体が取り外しができるものも多い。
また自身の名前や、所属釣りクラブ名などを載せられる仕様のものまで存在する。
ルアーゲーム用・ゲームベストの特徴
ルアーゲームで多く用いられるゲームベストといえば、タックルケースを収納できる大型のポケットが付いているのが大きな特徴だろう。
キャストやランガンを繰り返すため、機動力まで考えて設計されている。
背中に大型の収納ポケットが設置されているものも少なくない。
ウェーディングなどでポケット内部に浸水することもあるが、濡れにくいよう二重のポケットになっていたり、排出を考えメッシュ状になっている製品も存在する。
ゲームベストは好みのポーチを付けるなどのカスタム性が高く、個性溢れるアングラーを目にすることも多い。
使用上の注意点
フローティングベスト・ゲームベストは正しく着用しなければ意味がない。
ファスナー類はしっかりと締め体を固定するようにし、多少暑くても脱がないようにしよう。
落水時にライフジャケットがスッポ抜けることを防止する股ヒモを、確実に股下へ通すようにしてほしい。
膨張式救命具
膨張式にはベストタイプとベルトタイプがあり、それぞれ2タイプに分けることができる。
- 自動膨張式
- 手動膨張式
自動膨張式とは、ボンベが水を感知すると自動的に膨張するもので、落水時などは自動的に膨らむ仕様だ。
一方で手動膨張式とは、付属の紐を引っ張ることで膨張するタイプ。
新基準「桜マーク」とは
平成30年の法改正に伴い、小型船舶の乗船者にライフジャケットの着用が義務化された。
使用できるものは国が安全基準を満たしていると判断したもので、桜マークと呼ばれる認証マークのついている製品のみが許される。
桜マークにも様々な種類があるが、遊漁船などでオフショアを楽しむ場合は、すべての小型船舶で使用できる「Aタイプ」を選ぶと安心だろう。
釣種に合ったものを選ぼう
ライフジャケットは、自分の釣りに合わせて選んであげるとともに、正しい使い方を理解しておくことが大切だ。
釣りを安全・快適に楽しむためにも、ライフジャケットを正しく着用してほしい。