カサゴやアイナメなどを狙っていると、たまに姿を見せてくれるギンポ(銀宝)。
見た目がグロテスクなためリリースされることが多いが、実は絶品の超高級魚であることをご存知だろうか。
今回は、そんなギンポの釣り方を解説していこう。
ギンポが釣れる時期

写真提供 : Rin Rin 様
ギンポは南日本を除く日本全国の堤防や磯場に生息している。
大きく移動する魚ではないため、基本的には一年を通じて狙える魚だ。
専門に狙うのであれば、フグやベラなどのエサ取りが少ない早春から5月ごろにかけてが狙い目となる。
堤防から釣れるギンポ
堤防から釣れるギンポはおもにニシキギンポ科の「ギンポ」、タウエガジ科の「ダイナンギンポ」の2種となる。
ギンポは15~20cmぐらいの個体が多く、ダイナンギンポは最大で30cmほどにまで成長する。
いずれも身に旨味があり大変美味な魚だ。
ギンポの潜む場所
ギンポは潮通しの良い外洋よりも、内湾部など波の穏やかなポイントに多く潜んでいる。
また、カサゴよりも浅い場所を好んで生息していることが多い。
堤防の他にも、写真のようなゴロタエリアも狙い目だ。
このようなポイントはアングラーが入りにくいため、休日でもストレスなく釣りができるだろう。
ギンポはくるぶし程度の水深があれば生息できるため、水溜りのような思わぬ場所で出会える可能性もある。
ギンポ狙いの仕掛け
ギンポを狙う仕掛けは、カサゴと同様にブラクリでOK。
ギンポはカサゴと比べると口が小さいため、針がかりしやすいよう軽めのブラクリで狙うのがコツだ。
また、ジグヘッドに虫餌や切り身をつけて狙うのも良いだろう。
ジグヘッドはブラクリに比べるとアピール力で劣るが、ブラクリよりも吸い込みやすいため針がかりしやすい。
ギンポの釣り方
穴釣り
ギンポはカサゴと同様に、テトラポッドや岩と岩の隙間などを穴釣りで狙うのが面白い。
タックルは短めのバスロッドや、穴釣り専用ロッドを使うといいだろう。
基本的な狙い方もカサゴと一緒だが、カサゴよりも浅い穴を攻めることでギンポが釣れる可能性が高まる。
ミャク釣り
ミャク釣りでは、堤防の足元の敷石にいるギンポを狙う。
ギンポは堤防中に潜んでいるため、いかに広く釣り歩くかが釣果をあげるコツだ。
タックルはエサ釣り用でもルアー釣り用でも何を使用してもOK。
ギンポを食べてみよう
ギンポが釣れた際には、ぜひ天ぷらにすることをおすすめする。
キスと穴子をいいとこ取りしたような味わいで、一度食べたら忘れられないほど美味だ。
下処理がやや面倒ではあるが、手間を掛けても料理すべき魚であると断言できる。
ギンポを狙ってみよう
ギンポは一年を通じて堤防で狙える魚であり、他の釣り物がない時期でも遊んでくれる貴重なターゲットだ。
あまり釣り人が入らない内湾の浅場に生息してるため、自分だけの穴場ポイントを見つけるのも楽しい。
本記事を参考に、絶品の味わいを求めてギンポ狙いに出かけてみてはいかがだろうか。