釣った魚の長さを測る際には、多くの場合が魚の吻端から尾びれの先までの長さを測ることだろう。
この吻端から尾びれの先までの長さを「全長」というが、実は全長以外にもさまざまな測り方があることをご存知だろうか。
今回は魚類学で用いられる魚の測り方を解説していこう。
意外と知らない魚の測り方
全長
全長とは、前途の通り魚の吻端から尾びれの先までの長さのことをいう。
ほぼ全ての釣り人が存じているであろう測り方で、釣った魚を測る際に最もよく用いられる。
体長
体長とは、魚の吻端から尾びれの尾鰭の付け根までの長さのことをいう。
主に網で漁獲された魚など、尾びれが欠損して全長が測れないときに使う測り方だ。
釣魚ではあまり馴染みのない測り方だが、釣り大会などの検量時に用いられることがある。
尾叉長
尾叉長(びさちょう)とは、魚の吻端から二叉状の尾びれ中央部の凹みの部分までの長さのことをいう。
稜鱗(ゼンゴ)を持つアジなど、標準体調を測ることが難しいときに用いる測り方だ。
なおハゼやタチウオなど、尾びれが湾曲していない魚は尾叉長を測れないことを覚えておこう。
魚の知識を深めよう
釣った魚は全長を測ることがほとんどであるが、他にもさまざまな測り方が存在する。
魚類学ではいずれも一般的な測り方であるため、釣り人として知っておいて損はないだろう。
本記事は釣果に直結するノウハウではないが、読者の魚に関する知識が深まれば幸いだ。