穂先でアタリをとるエギング!「ショアティップラン」の釣り方を解説
ショアティップランとは、ロッドの穂先でアタリをとって掛けるエギングである。
ボートからのエギングである「ティップランエギング」を、ショアからのエギングに応用した釣り方だ。
今回はそんなショアティップランの釣り方と有効な場面について解説していこう。
ショアティップランの釣り方
ショアティップランでは、上の写真のようにラインの動きを見てアタリをとるのではなくロッドの穂先の動きを見てアタリをとる。
一般的なエギングでは数回シャクったのち、ロッドを下に向けてエギをフォールさせながら待つことが多い。
そして、フォール中のラインに違和感があった際にアワセを入れるはずだ。
一方でショアティップランでは、4〜5回激しくシャクった後に、ロッドを立てた状態でカーブフォールさせるのが基本だ。
カーブフォールで10〜20秒ほど待ってアタリがなかった場合、フリーフォールで再び海底まで落とす。
そしてまた4〜5回シャクってからロッドを立てた状態でアタリを待ち、以降同じ動作を繰り返していく。
ショアティップランでは船からのティップランエギングと同様に、仮面シンカーやダウンショットリグを用いる場合が多い。
船で使用するほどの重さは必要なく、3~10gのシンカーを準備しておくといいだろう。
他にもややフォールスピードが速いディープタイプのエギや、船からのティップラン専用エギを使用してもよい。
ショアティップランが有効な場面
流れのあるポイントを狙う時
潮の流れが速く、着底がわからないポイントではショアティップランが役に立つ。
シンカーをプラスしたエギを使用することで、激しい流れの中でもフォール中の姿勢が安定する。
このようなポイントでは流れの上側にキャストし、エギが立ち位置の正面まで戻ってきたら回収という具合で攻めていこう。
風が強い時
風が強く海が荒れている状況は、ショアティップランで攻略しよう。
普通のエギでは何をやっているのか分からなくなるような天候でも、シンカーを装着することでエギの操作感がわかりやすくなるはずだ。
またこのような状況では表層付近でのヒットはほぼ見込めないため、ショアティップランであれば海底を的確に攻められるというメリットもある。
ディープエリアを狙う時
水深が15mを超えるようなディープエリアを狙う際も、ショアティップランが有効となる。
シンカーを装着したショアティップランであれば、深場の海底まで効率よくエギを届けられるためだ。
特に晩秋から冬にかけて、ディープエリアにアオリイカが溜まりやすいので、ぜひショアティップランで攻めてみてほしい。
シャローエリアを狙う時
こちらは例外ではあるが、前途の真逆のポイントといってもいいシャローエリアでもショアティップランが成立する。
シャローエリアでは根掛りを防ぐためにも、ロッドを立てて感度の良い状態を作り出しておく必要があるのだ。
またシャローエリアを狙う場合はシンカーを使用せず、エギはノーマルな状態で使用することを覚えておこう。
ショアティップランを習得しよう
ショアティップランは、海が荒れて釣りづらい状況や通常のエギングでは攻めきれないポイントを攻められる釣り方だ。
そのため、この釣り方でしか釣れないイカがいるといっても過言ではない。
本記事を参考にショアティップランを習得して、今まで釣れなかった一杯をゲットしてほしい。