春の大型狙いとは違い、小型の数釣りが楽しめる秋のエギング。
1年の中でもっとも活性の高いイカが多いこの時期は、エギより小さなイカがアタックしてくることも少なくない。
今回はそんな小さなイカをリリースするときに心がけたい4つの方法を紹介していこう。
イカの生存率を高める方法
手で触れない
リリースサイズのイカが釣れたときは、手で触れないように心がけよう。
37度近くある人の体温は、イカにとっては火傷に値する熱さであり、触れただけで大きなダメージを与えてしまう。
エギの針はカエシが付いていないため、イカに触れなくともエギを横に傾けるだけで簡単に外れることを覚えておいてほしい。
乾いた地面に置かない
釣ったイカをリリースする場合、乾いた地面に置かないよう心がけてほしい。
日差しで温まった地面の温度は真夏でなくとも水温よりはるかに高く、イカにとって大きなストレスとなる。
地面に置いて撮影をしたい場合は写真のように海水で地面を濡らし、なるべく短時間で撮影を済ませるようにしよう。
体内の海水を抜かない
イカは常に体内で海水を循環させおり、海水が少ない状態が続くと一気に弱ってしまう。
そのためリリースするイカを陸に上げている間は、体内の海水をキープできる状態にすることを心がけてほしい。
水鉄砲で体内の海水を吐き出したら、なるべく早めリリースするか一度海に浸けて海水を吸わせてあげるようにしよう。
海面に近い位置でリリースする
リリースする際には、極力海面から近い位置で優しくリリースしてあげるようにしよう。
背骨のないイカの場合、海中へ落下する衝撃は魚よりもはるかに大きく、リリースしたにもかかわらず致命的なダメージを与えてしまうことにもなりかねない。
可能であれば階段やスロープなど足場の低い場所でリリースするのことを心がけよう。
イカへの負担を最小限に
釣れてしまった小イカをリリースすることは、資源を守る上でとても大事なことだ。
しかしながら、リリースの仕方を間違って死んでしまっては意味がない。
本記事を参考にイカに優しいリリース方法を覚え、資源を大切に末長くエギングを楽しんでほしい。