出典:Tristan sleeping by the side of the parking lot | Flickr – Photo Sharing! (CC BY-SA 2.0)
人が立ち入りづらいポイントは魚影が濃いことが多い半面、アクセスは厳しい。そして、その場所の釣果に慣れてしまうと他のポイントに戻れなくなることもある。
1日に1便しか船のない離島での釣りや、宿泊施設のない場所への釣行では「寝袋」が必須だ。
今回はそんな寝袋の選び方について解説しよう。
野宿をするときの注意
寝袋を使って野宿をするときは、近隣住民に迷惑をかけないようにゴミなどを出さず、私有地や公道でない場所で寝るようにしよう。
また荷物や貴重品などを盗まれないように管理することも大切だ。
寝袋を選ぶときに注意する項目
リミテッド温度、コンフォート温度
寝袋には適正な温度範囲がある。夏のキャンプ用から厳冬期の高所登山用の物まであるため買う物を間違えてしまうと、とっても使い心地が悪い。
多くの寝袋にはリミテッド温度・コンフォート温度などの表記がある。ここではアウトドアメーカーのモンベル[mont-bell]の定義を記す。
- リミテッド温度
一般に代謝が高く、寒さに対する耐性が強い人が寝袋の中で丸まった状態で寒さを感じること無く睡眠できる気温。 - コンフォート温度
一般に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人がリラックスした体制で寒さを感じること無く睡眠できる気温。
これらの表記を参考にして自分が寝袋を使う状況を考えて購入しよう。
同じ材質ならば気温が低いときに使用する物の方が保温材の量が多くなるため、高価なものが多い。
伸縮性
伸縮性が大きいと寝袋の中で動きやすく、寝返りなどがうちやすい。
伸縮性が大きいほど値段が高くなる。また構造上寝返りが打ちやすいのは封筒型、寝袋内の温度が下がりにくいのはマミー型と構造でも差がある。
軽さ、大きさ
軽さや大きさは寝袋を収納する際に非常に大切な項目。一般的にダウン(羽毛)が使われているものの方が収納時に小さく収納でき、重量も軽い。
しかし非常に高価で濡れると乾きにくいなどの欠点もあるので、初心者が扱う場合は多少重くても化学繊維を使ったものを推奨する。
カバーも必須
寝袋自体には防水性が無いため、寝袋に水がしみ込むことを防ぐためのカバーも寝袋と同時に購入することをお勧めする。
水がしみ込んだ寝袋は非常に不快で、眠ることができなくなってしまう。
また、万が一冬に濡れてしまうと体が冷えてしまいとても危険だ。
あると便利なマット
地面の上に直接寝袋で寝ると、底冷えして体が冷えてしまい眠れないどころか、冬だととても危険だ。
そこでお勧めするのが、下に敷くこのマットだ。銀マットやエアーマットなどの種類があり、これを一枚地面に敷いてから寝ることで底冷えを解消することが出来る。
寝袋を利用して、釣行の幅を広げよう
寝袋があれば車中泊もさらに快適になり、離島遠征中に船が止まってしまった際も野宿で乗り切ることができる。
釣行の幅が広がるので、よく遠征するシーズンに適したものを持っておくと便利だ。