タイラバのヘッドは鉛製のものが多いが、最近ではタングステン製のヘッドが人気を集めている。
しかし一般的である鉛製と比較すると値段が極端に高く、なかなか手が出ないという方もいることだろう。
今回はタイラバゲームにおいて、タングステン製のヘッドがどのようなメリットをもたらしてくれるのかを解説していく。
タングステン製のヘッドを使うメリット
タングステン製のヘッドはとにかく値段が高いとのイメージをお持ちの方も多いことだろう。
実際に店頭で価格を見比べると、タングステン製のものは鉛製の約3倍の値段となっている。
価格を理由に購入を迷っている方は、以下のタングステンがもたらすメリットを参考にし、再度判断してみてほしい。
着底がわかりやすい
タングステン製のヘッドは同じ重さの鉛製のヘッドよりも着底がわかりやすい。
着底がわかるか否かはタイラバゲームで最も釣果を左右する要素だ。
着底さえわかれば、初心者でもエキスパートに釣り勝つ可能性も大いにある。
実際に使用してみると、鉛製の100gよりもタングステン製の90gのほうが着底の感覚が明確であった。
潮が速いフィールドや常にどてら流しで狙う場面など、糸が斜めに入る時は特にその効果を実感できるであろう。
フォールが速い
タングステンは鉛よりも水の抵抗が少ないため、フォールスピードが速くなる。
第一投目に誰よりも速く仕掛けを落としたい時はタングステン製のヘッドを使うようにしよう。
フォールスピードが速くなるとフォール中のバイトこそ減るものの、タイラバをマダイに見切られにくくなるというメリットもある。
近年ではフォールで食わせるタイラバが流行しているが、実際のところ食いが渋い時はフォール中にバイトしてくることは少ない。
渋い状況ではフォール中に見切られにくいタングステン製ヘッドが明確に有利となるだろう。
シルエットが小さい
タングステンは鉛と比較すると半分近く比重が大きいため、同じ重量であればシルエットが小さくなる。
写真左がタングステン製、右が鉛製でいずれも80gのヘッドだ。
このように同じ形状のヘッドで比較してみるとその差は歴然である。
潮が動かない時やタイラバ激戦区でスレたマダイには、シルエットが小さいほうが有効といわれている。
筆者の経験上、渋い状況でシルエットが小さいタングステン製ヘッドをチョイスすることで、マダイが口を使う場面が過去に何度もあった。
難しい状況を攻略するために
タングステン製ヘッドは潮の速さに関係なく、どのような時にでも効果を発揮しやすい。
価格は高いが、持っておくことで大きな武器になることは間違いないだろう。
本記事を読んで価格以上の価値を感じられたのであれば、タングステン製ヘッドの購入を検討してみてほしい。