ベイトフィッシュの生態を解説|カタクチイワシ編

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2018年06月07日 (最終更新日:2020年02月27日)

本命の魚を手にするにはその魚の生態を良く知ることが重要と言われるが、捕食されるベイトフィッシュの生態までに詳しいという方は少ないだろう。

ベイトフィッシュがどのような生活を送っているのかを知ることにより、捕食される時期や本命魚の捕食方法など、釣り方の参考になることが多い。

今回は、あらゆる魚に捕食され海の米とも言われている「カタクチイワシ」の生態について解説していく。

カタクチイワシとは?

沿岸に多いイワシ

写真提供:岸 隼土 様

カタクチイワシはニシン目カタクチイワシ科カタクチイワシ属に分類される魚。

背中の色からセグロイワシと呼ばれることもあり、上顎が突出しているのが特徴のイワシである。

一般的にイワシと呼ばれる魚にはカタクチイワシの他にマイワシやウルメイワシなどがいる。

カタクチイワシはカタクチイワシ科に分類されるが、マイワシやウルメイワシはニシン科に分類されており異なる種であることも覚えておこう。

写真提供:岸 隼土 様

一般的な3種のうちでも沿岸性が強く、日本全国の沿岸域に生息している。

よく防波堤などで群れで泳いでいるイワシは本種であることが多い。

また、地域個体群として太平洋沿岸に生息する太平洋系群と瀬戸内海の瀬戸内海系群、日本海側の対馬暖流系群の3種類に分けられ、それぞれ生活史も変化してくる。

シラスはカタクチイワシの稚魚

食材として馴染み深い「シラス」はカタクチイワシの稚魚であることをご存知だろうか。

古来から人間にとっても身近で、重要な食材でもあるのだ。

カタクチイワシの生活史

前述の通りカタクチイワシの稚魚はシラスであり、カイアシ類をはじめとするプランクトンを捕食して成長し、生まれて1年足らずで成熟して産卵ができるようになる。

カタクチイワシの産卵期は非常に長く厳寒期を除いてほぼ一年中産卵を行うが、主に春と秋に盛期を迎え、そして2〜4年で寿命を終える。

前述の通り魚類や鳥類、哺乳類など様々な生物に捕食されるカタクチイワシは、種を維持するために長い産卵期を有すると考えられるだろう。

それだけでなく資源量によって産卵期が変化したり、分布域が拡大したりもする。

通年出現するベイトフィッシュ

カタクチイワシは沿岸域に多い魚であるので、地域によって様々な季節に出現してフィッシュイーターの餌となる。

大型のカタクチイワシに着いたスズキや青物などは比較的釣りやすく、魚を釣る第一歩としてこの魚が接岸しているポイントを探すということが重要だ。

接岸するパターン等が決まっている場合も多いため、情報収集や釣り場に通うことによって特定のタイミングでカタクチイワシが居るポイントを割り出し、好釣果に繋げることも可能である。

様々な魚種の餌となることから、群れを見つければスズキや青物、根魚、マダイに至るまで豊富な魚種の釣りを楽しめるだろう。

一方で、稚魚であるシラスに着く魚を釣るのは非常に困難。シラスは小さいため、大きなルアーには見向きもしないケースも多い。

このようなシラスパターンを攻略するには、なるべくシルエットの小さなルアーを使用したり、クリアカラーのルアーを使用するといった方法がある。

日本の伝統的な漁具である弓角も、シラスパターンには効果絶大だ。

陸から狙う青物に効く! 日本古来のルアー「弓角(ゆみづの)」とは

ターゲットの餌を知ろう

ターゲットの生態を知ることはもちろん重要だが、彼らの餌であるベイトフィッシュの生態にまで注目すれば、キャッチまでの道のりはグンと短くなるはずだ。

本記事を参考に、様々なベイトフィッシュの生態を知っていこう。

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