ウェーディングやサーフゲームの必須アイテムであるウェーダー。いわゆる胴付長靴と呼ばれるもので、これを着用していれば、水に浸かりながらの釣りを楽しめる。
近年では安価な製品も多くなったが、リールやロッドと同様、グレードアップすればそれ相応の性能や快適性が手に入るのは間違いない。
そこで今回は、ハイエンドウェーダーの特徴や安価な製品との違いを解説していく。
「安いウェーダーで十分!」、「高いウェーダーは何がいいの?」と思っている方はぜひ参考にしてほしい。
素材が違う
安価なモデルとハイエンドモデルの差の大半は素材の違いと言ってよいだろう。
それだけ素材が違えば快適性も全く変わってくる。
夏は透湿素材に限る
数千円のウェーダーのほとんどがナイロン製のもの。
薄いため水の冷たさを感じるものの水蒸気を通さないため、汗をかくと浸水したと思うほど中が濡れてしまうこともある。
ハイエンドモデルには、快適性を追求して水は通さないが水蒸気は通す「透湿素材」を用いた製品が多い。
ゴアテックス製のものが価格は高いものの、品質は間違いないだろう。
ナイロンウェーダーの下に着ているズボンが濡れないようにするには、ズボンの上から透湿素材のレインウェアを履いてからウェーダーを着用するとよいが、夏は暑いのでやはり透湿素材に限る。
冬はネオプレンが温かい
真冬にナイロンウェーダーでウェーディングをして辛い思いをした方も多いはず。
筆者も寒さのあまり震えが止まらず、凍傷になりかけた経験がある。
少しでも寒さを和らげるには、やはり保温性の高いネオプレン素材のウェーダーを選ぶべきだろう。
安価なネオプレンウェーダーもあるが、十分なフィット感が得られなかったりブーツ部が硬く動きづらい場合も多い。
特にウェーディング時は動きに制約があると転倒による怪我や事故の原因ともなりうるため、体格に合ったものを選ぼう。
ネオプレンウェーダーは生地が厚いため、より動きづらく感じるはず。
ブーツタイプではなくソックスタイプのウェーダーにウェーディングシューズの組み合わせは値が張るものの、動きやすくおすすめだ。
ソールの素材も考えよう
安価なウェーダーのソール素材では耐久性が低かったり、肝心な場面でグリップ能力を発揮してくれない可能性も高い。
常に水に濡れた場所を歩くことから、ソールの種類や素材にもこだわるとやはりハイエンドモデルが選択の視野に入ってくる。同じ名前の素材でもハイエンドモデルとの性能差は大きい。
渓流やコケの多い河川などではフェルトソール、ゴロタや磯ではフェルトスパイク、サーフではメンテナンスの楽なラジアルソールがおすすめ。
しかし、フィールドごとに何着も高機能ウェーダーを揃えるのはあまり現実的ではない。
ソックスタイプのウェーダーでシューズを履き替えるとさまざまな状況に対応可能だ。
オーダーメイドも可能
体格に合ったウェーダーを
ウエストのサイズに合わせるとシューズのサイズが小さすぎたり、足のサイズに合わせるとブカブカになってしまったりと、既製品のサイズ感では満足できないという方がほとんどのはず。
リバレイ[Rivalley]やリアス[Reath]などのフィッシングギアメーカーでは、そんなアングラーのためにオーダーメイドで個人の体格にあったウェーダーの作製が可能だ。
もちろん既製品と比べれば高価だが、自分だけにフィットするウェーダーは釣りをより快適なものにしてくれるだろう。
安全性もアップ
前述の通り、体格に合わないウェーダーは動きの妨げになり転倒の危険も伴う。
万が一転倒すると、ウェーダー内部に水が入り身動きがとれなくなる可能性もあるため十分な注意が必要だ。
オーダーメイドで体格にフィットするウェーダーを作製するのは、快適性だけでなく安全性のアップにもつながる。
良いものは良い
高性能なウェーダーにはさまざまなメリットがある。
ウェーダーの購入を検討されている方はぜひ参考にしてほしい。