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ビワコオオナマズとは?
ナマズ目ナマズ科ナマズ属ビワコオオナマズ(Silurus biwaensis)
琵琶湖と琵琶湖流出河川の淀川水系にのみに分布している日本固有種の純淡水魚。琵琶湖の食物連鎖の頂点に立つ魚であり、魚食性が強くアユ、ビワマス、フナ類、ブルーギル、ブラックバスなどを捕食している。
産卵は6〜7月の梅雨明けの時期に行われ、大雨で琵琶湖が増水したとき夜間に浅場に多くの個体が集まり繁殖行動を行う。
雌の方が大きく成長し、大型のものはほぼ雌と言われている。マナマズ、イワトコナマズと似ているが、比較的下顎が突き出ており、体色もやや異なるのが特徴だ。
なお本種は現在絶滅危惧種には指定されていないが、琵琶湖水系のみという限られた場所にしか生息していないため貴重な魚であることには変わりない。
ビワコオオナマズの釣り方
タックル
大型かつ希少種であるため、ヒットさせた魚は確実にキャッチし、リリースするようにしたい。
通常のナマズ用タックルも流用可能だが、ラインはPE5号程度の強いラインを使用するのがよいだろう。
7フィート前後のバス用のビッグベイトタックルや、怪魚用タックルなどもおすすめだ。
河川で狙う場合も多いので、キャストアキュラシー性や太いラインの扱いやすさからベイトタックルを用いることも多い。
ルアーは15cm前後の大型ミノーやトップウォーター。普通のナマズと同様、スプーンなどの光り物も強い。
ただしスピナーベイトはワイヤーが破損する可能性もあるのでおすすめできない。フックは刺さりの良さや外しやすさを考慮してバーブレスにするべきだろう。
釣り方
ビワコオオナマズは、琵琶湖本湖で狙うよりも流出河川の方が釣れる可能性が高いと言われている。
広大な琵琶湖にもビワコオオナマズは確実に生息しているが、個体数が少ない上に魚の居るポイントを絞ることは難しいのだ。
一方河川ならば比較的小場所も多く、魚の居る場所を見つけやすくもある。
どのルアーでも、基本はスローリトリーブ。ナマズは視力が弱く捕食も下手なため、数少ないバイトをモノにできるようにしよう。
普通のナマズ釣りを同じ様な狙い方で構わないが、個体数はかなり少ないため、よりポイントを狙いすましてルアーを通す必要があるだろう。
釣り人のロマン怪魚釣り
釣り人の憧れである日本三大怪魚は特定の場所にしかいない希少な大型魚たちである。
釣るためにはまず生態を知り、どこに行けば会えるのか把握することが第一歩だ。そして対等に戦えるタックルを準備し、ヒットさせるまで、掛けてからのことをしっかり考えておくべきである。
そう簡単には振り向いてくれず、ボウズが当たり前。多くの労力と時間がかかるかもしれないが、そんな彼らに夢を求めて挑んでみてはいかがだろうか。