【まるりんさんからの寄稿】悩めるバサーの疑問にお答え!冬から春のバスの居場所を決める3つの要素とは
水の動きを知る
ここにお椀に入った味噌汁があります。
しばらく時間が経つと味噌が沈殿しますね。
これは前述したディープに安定した水(味噌)が集中しているという分かりやすい例です。
ここで、斜め上方から汁椀の中央めがけてそっと「ふ~っ」と息を吹いてみてください。
水面の水が押され、風下のお椀の壁に当たり、その水は行き場を無くし、壁に撥ねかえされ左右のどちらかに流れていきます。
ではもっと強く息を吹いてみましょう。
押された水は壁に当たり左右だけでなく、勢い余って下へ対流していきます。
そして下へ押された水がボトムの味噌までも撹拌してしまいます。
この強い風が春一番であり、越冬中のバスが春の訪れを知るきっかけとなり、産卵行動への第一歩を踏み出すのです。
実際のフィールドではこの壁やボトムの形状は様々で、風の強さや方向によってどう流れが変化するかを考えます。
魚探に映るバスやベイトを見て、どうしてここに魚が集まるのか?なるほど、ストラクチャーが作り出す水の流れが原因なのだな!
となれば、この流れの影響を受けるあのカバーにフィーディングバスが居るのでは?
ほら釣れた!現象には必ず理由があるものです。
道具はどんどん進化しますが、バスという魚の生態は変わりません。
60年前の言葉であるバック・ペリーの「ストラクチャーフィッシング」。
本場アメリカのバスフィッシングから生態学やフィールド学の原点を学ぶことができます。
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