ロングハンドルを搭載したタイラバ専用機!アブガルシアの「レボ TRV」の実力を丸裸に
アブガルシア [AbuGarcia]から新しく発売された「レボ TRV」は、タイラバゲームを徹底的に追及しさまざまな場面を想定した上で設計されたリールだ。
本記事ではこのリールの実力と、ロングハンドルがタイラバゲームにもたらす大きなメリットについて解説していこう。
タイラバ専用機「レボ TRV」のここがスゴい
潮流の強いフィールド、かつドテラ流しの場合にリール巻き取りの負荷を感じたことがある方は多いと思う。
タイラバゲームにおいて重要な要素である「安定した巻き取り」は、フィールドの状況によって阻害されることも少なくない。
普段パワー優先で60mm以上のシングルハンドルを使っているアングラーは、巻き取り時の手ブレから繊細なマダイのアタリを逃してしまうシーンもあったのではないだろうか。
バランスとパワーの両立に成功した「レボ TRV」
本リールは既存のベイトリールで起こりがちであった欠点に焦点を当て、タイラバゲームに最適、かつ最重要なバランスとパワーを両立したモデルといえる。
安定した巻取りとパワーを実現する120mmのロングダブルハンドルは、直線引きのパワー掛け合わせや100g以上のタイラバにもストレスなく対応。
またフッキング後のやり取りにおいては、ドラグのクリック音やフィネスカーボンマトリックスドラグの搭載で、非常に精度の高いゲームを展開することが可能だ。
それでは以下に、このリールの特筆すべき機能を挙げていこう。
「レボ TRV」の特徴を徹底解説
激流やヘビーウエイトにも負けない120mmロングハンドル
ドテラ流しで潮流の負荷が大きい場合や、120g以上のヘビーウエイトに対応した120mmロングハンドル(片側60mm)を標準で装備。
マダイのアタックにも負けないリーリングが可能で、確実にフッキングへと持ち込むことができる。
ストレスフリーなロープロ設計
リーリングを繰り返すタイラバでは、快適なパーミング性能が釣果を左右するといっても過言ではない。
本リールは足からの高さが約38mmという手で包み込みやすいサイズになっているため、長時間の釣行でもストレスなく釣りに集中することができる。
タイラバに最適化したドラグ設定
タイラバで最も多用される1kg~2kg帯レンジの調整幅を増やし、特殊なグリスを採用。
細糸のPEラインでもスムーズな滑り出しを可能とし、大型のマダイの突っ込みにも難なく対応できる。
自動車に使用されるギヤを採用
繰り返しリトリーブをし続ける過酷な状況下で重要になるのがピニオンギヤだ。
本リールでは、重量物を駆動する際に自動車に採用されている「DLCコーティング」を施したピニオンギヤを搭載している。
これにより表面硬度や潤滑性、耐久性などの向上に成功した。
タフユースを考慮したボディフレーム
ソルトウォーターでのタフユースを考慮し、耐久性抜群の「X-CRAFTICフレーム」を採用している。
アルミニウム製のフレームは強度を落とさず、軽量化にポイントを絞りながら極限ともいえる設計を実現した。
バックラッシュを防ぐブレーキシステム
本リールに搭載したのは、インフィニブレーキシステムの中でも遠心式ブレーキを2ピン式にしたタイプだ。
ブレーキシステムのブロックひとつひとつにバネ機構を採用した遠心力ブレーキと、 高性能マグネットブレーキシステムを併用することができる。
アンダーハンドキャストやフリー優先なら遠心ブレーキのみを使用し、風上へのキャスティングではマグネットブレーキと遠心ブレーキを併用することで、より正確なブレーキコントロールができバックラッシュを防ぐことが可能となった。
インフィニブレーキシステムを採用したことにより、ブレーキ性能以外にも軽量化や回転レスポンスの向上などにも繋がっている。
「レボ TRV」を使用して秋のマダイを狙う
初心者であってもマダイと出会える確立が高いことで人気沸騰中なタイラバは、船釣りの入門としてもおすすめだ。
本動画では若い女性アングラーが60cmオーバーのマダイを軽々と釣り上げる場面が収録されている。
この姿こそがバランスとパワーを両立させた本リールの実力といえるだろう。
PFJプロスタッフからのコメント
宮崎 晃氏
タイラバ専用リール「レボ TRV」は、最近の100mラインの釣りにはとても楽なリールです。
最初はハンドルの長さに違和感を感じましたが、使いはじめて1時間もすると慣れました。
今となっては楽に巻けることが大きなプラスとして機能していると感じます。
特に最近のタイラバは深いポイントを攻める事も多く、回収の時もロングハンドルはとても重宝してます。
「レボ TRV」本体のメカは信用度も高く、ありがちなクラッチ操作のトラブルや塩ガミトラブルもほとんど起こらず使い続けています。
デビル渡辺氏
初めて「レボ TRV」を目にしたのは、発表前の展示会の事でした。
第一印象は、「見慣れぬアンバランスなリールだな」でした。
実際に手に取り、長いハンドルを回すと巻き心地もさほど印象に残らず、別の話に気を取られ「レボ TRV」の存在は頭の片隅にあるくらいでした。
それから少し時が経ち、ぶっつけ本番のタイラバ取材釣行で「レボ TRV」と再会しました。
60gのカチカチ玉を落とし込むとスムーズ過ぎるスプールの回転に驚き、すかさずサミングを加えました。
潮と船の流れが全くない状況だったので巻き心地はカスカスな感じ。
いつもの様に状況確認をしたところ、実は潮の流れがそこそこ速かったのです。
120mmのロングハンドルで超軽量、かつ超々ジェラルミンスプールを搭載した「レボ TRV」と、抵抗の無いナノフィルカラードのシナジー効果でそのカスカス感を作り出してたことに気付きました。
たったの1投で「レボ TRV」の実力に衝撃を受ける結果となりましたが、同時に過去の展示会で見抜けなかった自分が恥ずかしくなったのを覚えています。
それからの釣行では「レボ TRV」の巻き感度のおかげで、着底から5巻目で潮が流れてる状況や、前アタリの生命感などといった水中のイメージをより繊細に捉えることができるようになりました。
大きく船が揺れる状況下であっても、ロングハンドルであれば手が離れづらく圧倒的に有利です。
カチカチ玉特有ともいえる前アタリ無しの突然のドカーンバイトでも、120mmロングハンドルだと手が離れず冷静に対応することができますし、ロープロ設計であるボディはホールド感が抜群なので安心してファイトが楽しめます。
魚を掛けると心地よいドラグ音が鳴り、滑り出しも最高です。ドラグ性能のおかげで想像している大きさ以上の魚が上がってくることもしばしばですね。
肩から背負うタイプのライフジャケットは、リーリング時にロングハンドルと接触する場合がありますが、ライフジャケットのベルトをしっかりと締めて(小さな拳が入る程度)装着すれば大丈夫です。
腰巻タイプのライフジャケットだと接触の心配がないのでおすすめですよ。
「はいはい!メーカー関係者やからええ事ばっかり言うんやろ!?」って思われてるかも…いや、この「レボ TRV」だけは同じモノを使ってる人に嫉妬するくらい惚れているというのが本音です。