消耗品が多い釣りの道具の中で、意外と軽視されがちなのが「フック」だ。
見た目は錆びてないフックでも使用を重ねるごとに先端は丸くなり、肝心のアワセの瞬間に魚に深く刺さりにくくなる。
フックは基本的に消耗品なので、こまめにチェックし、新品に変更するのが一番だ。しかしブラックバス用ルアーの場合はルアーごと買い換えなければいけない場合もあり、金銭的に負担がかかる。
今回は先端が丸くなりナマクラになってしまったフックを一時的に蘇らせる「フックの研ぎ方」を紹介しよう。
フック研ぎに使う道具
フックを研ぐときはこうした専用のフックシャープナーや、包丁を研ぐときに使う砥石を使う。
仕上がりはフックシャープナーの方がキレイに仕上がるので、細かく調整したい人は専用のものを使おう。
フック研ぎの基本
フックを研ぐ時に間違えがちなのが、研ぐ方向。研ぐときは原則針先から根元に向かって研ごう。
根元から針先に向かって研ぐと、先端に「バリ」がでてしまい鋭くなりづらい。
これはルアー釣りでよく使うトレブルフックやフロッグなどのダブルフック、ジギングで使うシングルフックの全てで重要だ。
また研ぐ最中はフックかルアーシャープナーを水で濡らして、削った粉が飛び散るのを防ごう。
各フックの研ぎ方
トレブルフックの研ぎ方
針先が3つあるトレブルフックは、作業中に誤って自分の手元に刺してしまう可能性もある。
そのため真ん中の軸をもって研ぐよりも、1つのフックを持って残り2本を研ぐようにすると研ぎムラもなくルアーを仕上げることができる。
ダブルフックの研ぎ方
ダブルフックは軸を持って研ぐとやりやすい。同じく2つ同時に研ぐようにすると研ぎムラが少なくなり時間効率も上がる。
こだわるならば前後左右から針先を削るとさらに鋭さが増す。
シングルフックの研ぎ方
シングルフックは非常に簡単に研ぐことができる。
針が手元に刺さらないように気をつけながら、前後左右から針先の周りを念入りに研ごう。
フックの鋭さの確認法
研ぎ終わったフックが鋭くなっているかは、爪の上を滑らせて確認してみよう。
滑ってしまうようであれば先端の尖りが足りず、爪に引っかかるようであれば鋭くなっている証拠だ。
フックの鋭さには常に注意、余裕があるなら交換を
フックの鋭さはルアー釣りでも餌釣りでも重要項目。釣行前日にフックの刺さり具合を確認しておこう。
今回は金銭面とエコのために研ぎ方を紹介したが、余裕があるならフックを交換するのが手早く確実。財布と相談しながら決めてみよう。