国内だけではなく、国外でも「離岸流」に巻き込まれたと考えられる水難事故が相次いでいる。
知らずに巻き込まれると非常に危ない「離岸流」だが、うまく利用すればサーフでの釣りに役に立つこともある。
離岸流(リップカレント)とは
離岸流とは冲から海岸に打ち寄せられた波が、沖に戻ろうとする非常に早い一方的な流れのこと。
最大1秒で2mの速度で流れ、10 m ~30mの幅で発生する。沖に向かうほど流速は弱まるが、長い離岸流だとなんと100mまで一気に流れる場合もあるようだ。
見分け方
離岸流と書いてある矢印をたどると、沖まで続いている白い線に気づくだろう。その線のようなものは泡の集まりで、これこそが離岸流である。
離岸流はこのような白い線の形をして流れる場合が多く、多くの離岸流は肉眼で確認することができる。
巻き込まれた時の対策
もし離岸流に巻き込まれた場合、まずは岸と平行に泳ぐようにしよう。
平行に泳いだ後、離岸流から岸にむかう海水に乗って岸に泳ぐことで岸に戻れるということだ。
離岸流が発生しやすい場所
宮崎大学医学部によると、離岸流は遠浅の海岸で波が比較的高く、横長く繋がった場所で多く発生しているという。
また離岸流は発生後1ヶ月間同じ場所で現れる場合も多いが、2時間で位置を変えるなど気まぐれな特徴があるため、注意が必要である。
離岸流は釣り人にとっては狙いどころ
離岸流はレジャーを楽しむ人にとっては非常にこわいもの。
だが釣り人にとっては、離岸流をうまく利用すれば大きな釣果をあげることができる。
離岸流が釣れる理由
離岸流は海水が集まる場所のため、微生物も同時に集まる。
その微生物をエサとする魚が多く集まる仕組みになっているのである。
また離岸流により海底が削られることで、カケアガリやヨブができ、魚が集まりやすいポイントになるという。
離岸流で狙える魚たち
キス・マゴチ
ヒラメ
シーバス
友達にも教えてあげよう!
離岸流は釣り人以外も知っておいたほうがいい知識。
とくに「巻き込まれたら岸と平行方向に泳ぐ」という知識は、知らないと命に関わってくる。
釣り人にはもちろんだが、もし海のレジャーに行こうとしている人が周囲にいたら、離岸流とその対策を教えておいてあげよう。