蒲焼で有名なウナギは、狙って釣ることができるターゲット。仕掛けも非常にシンプルで、手持ちのタックルを代用して楽しむことができる。
近年では数が減ってしまい、ウナギを食べるだけで「不謹慎だ」と炎上することもしばしば。
今回はあえて、そんなウナギの釣り方を紹介していく。
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ウナギの意外な生態
ウナギといえば誰もが知っている魚だが、生態については詳しくわかっていないことも多く、近年になってから解明されたことも多い。
そのひとつが産卵で、これまで産卵はフィリピン東方の海域で行われているとされていたが、日本の研究チームがマリアナ海嶺の南端で受精卵を見つけたことから、こちらが産卵場所であるという意見が強くなっている。
そんなウナギは、卵からかえると黒潮に乗って日本各地に分布し、主に海から河口、そして中流や汽水域に生息するようになる。
エラだけでなく皮膚呼吸できるのが特徴で、濡れた場所であれば長く生きることができる非常に生命力の強い生き物だ。
さらに切り立った岸壁でも濡れていれば張り付いて登れるため、道路や堰より上の川でもまれに見ることがある。
これがウナギ登りの語源だと言われている。
食性は甲殻類や水生昆虫、カエル、小魚などさまざまなものを食べ、夜行性であるため捕食活動は夜に活発に行われる。
またウナギは嗅覚が非常に優れており、視覚が弱いのも特徴のひとつ。
その嗅覚は、臭いの種類によっては犬以上とも言われており、これで暗い場所でもエサを見つけられるのだ。
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