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ウェーディングでのマナー
主に規模の大きな河川で行うことが多いウェーディング。ウェーダーと呼ばれる胴長靴を着用し、水に浸かって釣りをするというものだ。
魚の居るポイントの近くまで行くことができるため、遠浅のフィールドなどでは非常に有効である。また、自身の目線の近くでファイトシーンを見ることができるエキサイティングな釣り方でもある。
しかし、ウェーディングにはメリットもある反面、危険な面や守るべきマナーも多い。
ライフジャケットを必ず着用する
ウェーダーを履く際にライフジャケットを着用するというのは、もはやマナーのひとつと言ってよいだろう。
ウェーダーを履いたまま転倒すると、内部に水が入らない場合はつま先が浮いて胴が沈んで溺れてしまい、内部に水が入ると簡単には脱ぐことができず、身動きが取れなくなってします。
ライフジャケットは、着用すればそのような不測の事態で頭を水面より上に保つことが可能で、生存確率はグンと上がるはずだ。
特に、ブレイクラインに気付かずに深みにはまってしまったり、増水時に無理に浸かって流されてしまったりしないように十分注意してほしい。
また、ライフジャケットは水に浸かるため膨張式はNG。必ず浮力体が入ったものを選ぼう。
先行者との距離に注意
ウェーディングでは前述の通り攻める範囲が広がるというのが大きなメリットであるが、先行者が居る場合にはその人も全方位にキャストしうるということを考慮しておく必要がある。
常に真正面にキャストするわけではなく、特に河川では上流から下流へと流す釣りが基本なため、真横に入るのは知り合いでもない限り厳禁だ。
声の届く範囲であればポイントへ入る旨を伝え、数十メートル離れた場所からウェーディングするようにしよう。このような気遣いひとつでお互いが気持ちよく釣りをすることができる。
歩く音にも注意
ウェーディングで水に浸かりながら歩く際に、ジャブジャブと大きな音を立てて歩くと魚に警戒される可能性が高い。
すり足で静かにゆっくりと移動するようにしよう。
無理は厳禁
大雨の後の増水時や、満潮になると岸に戻れなくなってしまうポイントなど、危険なポイントでは無理に浸からないようにしよう。
上げ潮なのか下げ潮なのか、水量、潮位はどれくらい変わるのかなどをよく確認し、少しでも危険を感じたらすぐに岸へ戻るようにしたい。
水量の変化による事故は死に直結するほど危険であり、万が一助かった場合でもその事故によりその場所は立ち入り禁止や釣り禁止にもなりかねない。
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