ロッドの選び方虎の巻【第4回「ブランクの仕上げ・グリップ素材」】

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2017年06月22日 (最終更新日:2018年04月05日)

ここでは、ブランクの仕上げ方やグリップ素材について説明する。

ブランクが出来上がる工程

ブランクが出来上がるまでには数々の工程や手間を要すが、ここでは細かい工程は省き、大まかに説明していこうと思う。

1.カーボンシートを巻き上げる

布状にしたカーボン(カーボンシート)をマンドレルという芯金(鉄の棒)に均一に巻き上げていく。

2.テープの巻き上げ

カーボンシートを芯金に巻き終わった後、その上からカーボンシートを締め上げるため、均一にテープを巻きつける。

3.窯で焼き上げ

上記工程で出来上がったものを窯の中に吊るし、カーボンシートの樹脂を硬化させるために焼き上げる。

4.芯抜き

焼き上がったブランクから芯金を引き抜く。

5.テープを取り除く

カーボンシートを締め上げていたテープを取り除く。

6.ブランクの原型が完成

ここから表面にサンドをかけたり、塗料を施すこともある。

ロッドのメイキング映像!ペラペラのカーボンシートが1本の釣り竿になるまでの工程を紹介

アンサンドフィニッシュと塗装について

焼き上げた後に塗装をせず、そのままの状態で出荷されるのがアンサンドフィニッシュのブランクだ。

カーボンシートを締め上げるテープの跡が鮮明に見て取れるのが特徴だ。

これに対し、ブランクに塗装を施すことで、デザイン性を上げるという手法が取られることもある。

アンサンドフィニッシュのブランクは塗装されたブランクと比較して、ブランク本来の性能が発揮され、かつ塗装されていないため、軽量化にも繋がる

一方で、塗装が施されたブランクデザイン性に優れ個性を出すことができるというメリットがある。

ブランク自体の性能を最大限に引き出したいのならアンサンドフィニッシュのブランクを、デザイン面での個性を出したいのなら塗装されたブランクを選ぶと良いだろう。

ただし、塗装による悪影響というのは微々たるものに過ぎないことが多い。どちらにしても好みの問題なので、良し悪しをつけることは難しい

EVAグリップとコルクグリップ

ロッドグリップの素材には大きく分けて2種類ある。それら素材の特徴について以下に記す。

EVAグリップの特徴

市販されているロッドの大部分はEVAグリップが採用されている。特にソルトウォーターゲーム用のロッドには概ねEVAグリップが搭載されている。

EVAグリップは濡れてもグリップ力が落ちにくく、なおかつコルクグリップと比較して耐久性が高いことが最大のメリットだ。

コルクグリップの特徴

バス用ロッドやトラウト用ロッドに多く見られるのがコルクグリップだ。デザイン性に優れるほか、高級なものであればEVAグリップよりも高感度なのが特徴である。

ただしEVAグリップよりも耐久性が低く海水を浴びると劣化しやすいというデメリットもある。

次回はロッドのグリップ形状とリールシート、バットエンド編

ラストとなる次回は、グリップやリールシートについて、さらにはバットエンドについて説明する。

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