初心者のためのネイティブトラウトの始め方【第6回「ルールとマナー」】
ネイティブトラウトを始めたいけどどうしたら良いか分からない方のために、その始め方を解説していくこの連載。
第1回~5回に続き、今回は渓流釣りを楽しむ上で知っておくべき「ルールとマナー」について紹介しよう。
ルールとマナー
ネイティブトラウトは他の釣りと比べて細かなルールが設けられていることが多い。
特に地域によって異なるローカルルールが設けられていることもあるので、釣行前には必ず確認しよう。
遊漁券の購入
渓流を含めた河川は海とは異なり、釣りをする際には遊漁券を購入しなければならない。
遊漁券を購入せずに釣りをすると、法に触れて罰せられるため、必ず最寄りの販売店で遊漁券を購入しよう。
遊漁券にはたいてい日券と年券がある。頻繁にそのポイントに通うつもりなら年券の購入をおすすめするが、その日限りしか釣りをしない場合は日券で良い。
源流域を除く多くのポイントでは、地元の漁協により釣り人のために放流が行われている。
放流の場所や日時などはネットなどで簡単に調べられるため、事前に確認しておくと良いだろう。
入渓時の注意点
ポイントに着き入渓する場合、入ったポイントから上流を目指す「釣り上がり」を基本とする。
また、「釣り上がり」の際に先行者がいて先行者よりも先に上流へ上がりたい場合は、必ず一声かけてから上流へ向かおう。無断で先を越すようなことをするとトラブルになりかねない。
キャッチ&リリース区間
エリアによっては一定の区間にキャッチ&リリース区間が設けられていることがある。その区間で釣った魚はなるべくダメージを与えないようにして、速やかにリリースしよう。
また、キャッチ&リリース区間ではシングルバーブレスフックの使用が義務付けられていることが多いため、事前にしっかりと規定を確認しておこう。
キーパーサイズの確認
渓流に限らず、川や湖では一定のサイズに満たない魚は持ち帰ることができないというルールが設けられている。
これは小型魚の乱獲を防止するためで、資源保護のためでもあるため、必ず規則を守るようにしよう。
禁漁期間の確認
渓流魚は晩秋から初春にかけて産卵期を迎える。この期間は一部を除き、全国のどの河川でもマス類は禁漁になっていることが多い。
他の規則と同様に、釣行の前には必ず禁漁期間を確認しておこう。禁漁期間に釣りをした際には刑罰を受けることになるので、くれぐれも注意しよう。
安全に楽しむもの
ネイティブトラウトは大自然の中で楽しむ趣味ゆえ、危険がともなうこともある。
安全に楽しむには、危険性を知っておくことで回避できることもあることを覚えておこう。
安全面や危険性については下記の記事で詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてほしい。
記憶に残る体験が待っている
第6回をもって本連載は終了する。初心者がネイティブトラウトを始めるうえで最低限押さえておきたいポイントを紹介してきたが、少しでも読者のお役に立てれば幸いである。
雄大な大自然の元で記憶に残る一匹を狙ってみよう。