初心者のためのネイティブトラウトの始め方【第5回「必要なツール編」】
ネイティブトラウトを始めたいけどどうしたら良いか分からない方のために、その始め方を解説していくこの連載。
第1回~4回に続き、今回は必要なツールについて紹介しよう。
ネイティブトラウトに必要なツール一覧
他の釣りと比較して必要なツールが多いネイティブトラウト。
特に人のいない山岳渓流へ行く場合には万全の準備を整える必要がある。大自然の中に身を置き開放感を得られるのは魅力的だが、安易な装備で行くのは禁物だ。
ウェーダー
渓流を渡り歩く際に必須となるアイテムがウェーダーだ。
ウェーダーなしでは行動範囲が限られてしまうので、ウェーダーを履いての釣行をおすすめする。
渓流では特に起伏の富んだエリアを渡り歩くため、ブーツ型のスパイク一体タイプではなく、ソックス型のウェーダーにスパイクブーツを組み合わせるのがおすすめだ。
ウェーダーとシューズを分けることで、足首をはじめとした関節を動かしやすくなる。これにより、疲労感が軽減されるだけでなく、転倒しにくくなるというメリットもある。
また、靴底はフェルトのみ、もしくはフェルトスパイクのモデルをおすすめする。コケが生えて滑りやすい石が多いため、必ずフェルトが付いているものを選択しよう。
渓流用ベスト
ウェーダーと並んで渓流を渡り歩くための必須アイテムがベストだ。
ソルトウォーターゲームで使用するものと異なり、浮力材が入っていないため軽量で機動性に優れている。
ルアーやリーダーに小物類といった釣り具はもちろんのこと、飲料水や食料なども持ち運べるため便利だ。
また、メッシュ生地のものなら夏場でも快適に過ごせるため、おすすめである。
ランディングネット
ヤマメやイワナなどの渓流魚は体表が弱く、素手で触れると火傷し、病気になってしまうことが非常に多い。そのため、ランディングの際には必ずランディングネットを使用しよう。
撮影の際など、素手で魚体に触れる際には、必ず水で手を冷やしてから触れるようにしたい。
特にリリースする際には資源保護の意味合いも含めて、丁寧に魚を扱いたいものだ。
エリアトラウトのようにランディングネットに規定はないが、ウッド製のフレームにクレモナ糸を使用したランディングネットだと多少高価ではあるが風合いが出て、美しい渓流魚に似合うのでおすすめだ。
小型プライヤー
渓流用ミノーのスプリットリングは小さいため、通常のプライヤーでは扱いにくいことが多い。そのため、小型のプライヤーを使用すると便利だ。
フックの交換だけでなく、ランディング後のルアーの取り外しやラインのカットなど様々な用途で使えるため、必ず携行しておきたいアイテムである。
次回はルールとマナー編
最終回となる次回はネイティブトラウトを楽しむうえで一番大切なルールとマナーの説明をしよう。