シーバスは多くの場合、なんらかの変化がある場所で釣れることが多い。
変化とは、水面や水中にあるストラクチャー、もしくは明暗の境目などだ。これらは誰の目にもわかり、移動することが無いためとても狙いやすいポイントだ。
しかし一方で、狙いやすいということは底に潜むシーバスの警戒心が高く、いわゆるスレている状況であることが多い。
そこで狙い目になるのが、天然のストラクチャーである「潮目」だ。
今回は、この「潮目」を見つける方法を紹介していこう。
潮目とは?
潮目とは、下記のいずれかが異なる2種類の海水同士が接する場所に発生する。
- 流れの向き
- 流速差
- 温度
- 塩分濃度
海面で接する場合には「片方はさざ波が立っているが、もう片方は鏡状である」など、ある場所を境にして水面が異なる状態である場合が多く、水面の変化を注意深く観察することで見つけることができる。
なぜ潮目が釣れるのか?
シーバスはベイトを捕食する際に闇雲に追い回す訳ではなく、効率的にエサを追い込み捕食する。その追い込む場所の一つとして潮目を使うのだ。
サイズの小さいベイトフィッシュは、流れの速い場所や塩分濃度が低いポイントに入っていけないため、それを利用することでシーバスはベイトを追い込むこんでいる。
またベイトも潮目に溜まることが多いため、シーバスにとって最適な捕食の場所の一つになるのだ。
潮目ができやすいポイント
前述のように潮目は2種類の異なる種類の水が接するときに発生する。そのため、潮目ができやすいポイントとは異なる種類の水が発生しやすいところである。
そのような場所は地形変化やボトムの形状が複雑なところだ。
単調な流れでも障害物に当たると反転流などができ、流れに変化ができる。この反転流ができるポイントは上げ潮と下げ潮で変わるため、ポイントに入ってしっかりと確認しよう。
また水深が浅いポイントでは、風により水に流れができるためこれによる潮目も発生する。
河川では上げ潮の際に上流からの流れと、海から上げてくる流れの塩分濃度が違うため潮目ができることが多い。
潮目の攻め方
潮目にベイトが見える場合はまず表層から狙い、徐々にレンジを下げていこう。
注意する点としては表面に潮目が見えているからといってボトムまで水の変化が続いている訳ではないということ。
これは非常に見極めが難しいが、流れの変化ならばルアーの巻き抵抗で判断することができる。
潮目を探そう!
まずは実際にポイントにいって潮目を探してみよう。単調なポイントのわずかな潮目にこそシーバスが付いている可能性が高い。
この変化を見つけて、周りのアングラーに差をつけよう。