近年流行しているアジング。漁港などから尺アジを釣るのは一般的に難しいが、30~40㎝クラスが連発するシーズンがある地域もある。
しかし、そこで釣れる大きなアジは「マアジ」ではなく「マルアジ」であることも多い。
今回はそんな「マアジ」と「マルアジ」の見分け方を解説していこう。
マアジとマルアジは違う仲間
マアジがマアジ属であるのに対し、マルアジはムロアジ属の魚。なんとマルアジはムロアジの仲間なのである。
ムロアジの旬は夏とされていて、味はマアジに比べると血合いが大きいため劣るとされているが、旬の脂ののった大型個体は刺身でも非常に美味である。
マアジ (真鯵) – 魚図鑑 – 釣りの総合情報サイト「ツリホウ(釣報)」
マルアジ (丸鯵) – 魚図鑑 – 釣りの総合情報サイト「ツリホウ(釣報)」
小離鰭の有無で見分ける
前述の通りマルアジはムロアジの仲間。
ムロアジの仲間の特徴として、小離鰭(しょうりき)という小さな独立した鰭が背鰭の後方にある。
マアジ属であるマアジにはこの小離鰭が無いため、一目で見分けることが可能だ。
ゼイゴ(陵鱗)のカーブで見分ける
一般的にゼイゴと呼ばれている、陵鱗という側線部の硬い鱗があり、マアジとマルアジではこのゼイゴの曲がり方が異なる。
マアジはゼイゴの曲がり具合が急で、胸鰭と近いのに対し、マルアジは曲がりが緩やかで胸鰭との距離が遠い。
マアジ
マルアジ
白い直線がゼイゴのカーブの違い、白い丸が小離鰭の有無を示している。
2つのポイントで見分けよう
他にもマルアジの方が断面が丸かったりと微妙な違いがあるものの、感覚的に見分けるには経験が必要。
上記の2つの形態的な違いによってほぼ確実に見分けることができるので、アジが釣れた時には是非確認してみてほしい。