河口やサーフのウェーディングなどで遭遇することの多いアカエイ。尾に毒針があり、刺されると命の危険に関わることもある毒魚だ。
今回は、そんなアカエイに遭遇しないための対策や、万が一刺されてしまった時の対処法を解説しよう。
すり足で歩く
一般的に広く行われているエイを避ける対処法。
エイは大抵底でじっとしていることが多いため、すり足で進むことによってエイを踏んでしまうことを防ぐことができる。ただし、すり足をしていても刺される可能性はある。
シャローエリアで底が見えるような場所では、底にエイが居ないかを確認しながら進むのがよいだろう。
ウェーディングスタッフを使用する
ウェーディングスタッフとは、底に突き立てることで障害物の有無を確認したり杖にしてバランスをとったりするための棒である。
これを底に刺しながら歩くことで、手前にエイが居た場合踏んでしまうことを避けることができる。
上記のように直接底を目視できない場合にも重要なアイテムとなるだろう。
ただし、ウェーディングスタッフはあくまでエイとの遭遇を避けるためのもので、エイを撃退するものではない。
エイを見つけたからといってウェーディングスタッフで刺そうとしたりしないようにしよう。エイが暴れて自分が刺されてしまうかもしれない。
エイガードを身に着ける
すり足で歩いたりウェーディングスタッフを使用したり、いくら注意していてもエイを踏んで刺されてしまうこともある。
エイガードは、そんな場合に少しでも被害を軽減してくれるアイテム。
特殊な繊維で作られており、エイの鋭い毒針から足を守ってくれる。しかし、エイガードを毒針が貫通する場合もあるため、油断はできない。
また、かなり高価であるのも難点だ。だが確実に被害を少なくしてくれるアイテムではあるので、持っていて損は無いだろう。
最近では「アクティブエイガード」という、電流を用いてエイを退散させる画期的なアイテムも開発されている。何もしないよりは効果があるようだ。
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患部をお湯で温める
万が一刺されてしまった場合、患部を綺麗に洗って毒針を取り除き、40~50℃ほどの火傷しない程度のお湯に患部をつけよう。
エイの毒はタンパク毒で、熱で変性して活性を失うため、かなり有効な対処法だ。
たとえ痛みが引いても、毒が体内に回って嘔吐や発熱、場合によっては呼吸障害に陥ったり、患部が壊死してしまう可能性があるため、速やかに最寄りの病院で診てもらおう。
刺された痛みで動けないという場合には、救急車を呼ぶのがベスト。しかし、消防署がエイに刺された重大性を十分に理解しておらず出動してくれない可能性もある。
一人でどうすることもできない時はしっかりと今の状況や症状などを伝え、救急車に来てもらおう。
十分に注意しよう
エイは河口やサーフなどどこにでもいる魚で、かつ非常に危険な魚だ。
死亡例も少ないがゼロではない。誤って踏みつけてしまわないよう、十分に注意して釣りを楽しもう。