違いは見た目だけじゃない! 「オオクチバス」と「コクチバス」の違い
「オオクチバス(ラージマウスバス)」と「コクチバス(スモールマウスバス)」は、どちらもブラックバスと呼ばれるが、形態も生態も異なる点が多い。今回はそれらの違いを解説していく。
「オオクチバス」と「コクチバス」の見分け方
見た目ではオオクチバスに対してコクチバスはやや黄褐色な体色をしており、体全体に斑があることが多い。一目見れば違いが分かることが多いが、個体によっては判別が難しい場合もあるだろう。
そんな時には、上顎の後端をみることで見分けることができる。上顎の後端が目の後端より前に出ているものはコクチバス、目の後端より後ろに出ているものはオオクチバスだ。また、コクチバスも口は大きいものの、オオクチバスほど大きくはない。
「オオクチバス」と「コクチバス」の生態の違い
生息地の違い
主にオオクチバスは河川や湖沼の止水域など、流れの緩い場所を好んで生息しており、汽水域での生息も確認されている。高水温に対応できるのも特徴だ。一方コクチバスは冷水域の流れのある場所を好み、日本では流れの強い河川や標高の高い場所の湖などに生息している。高水温への耐性が無く、オオクチバスは生息できるもののコクチバスが定着することが困難な場所も多い。
また、オオクチバスは水草などの障害物を好むのに対し、コクチバスは水深のある場所の岩盤帯などを好むのだという。オオクチバスは最大70cm以上に成長するが、コクチバスではそれほど大型のものは見られない。
その他の違い
また、オオクチバスはオスが子守りをすることで有名だが、コクチバスは稚魚を保護することはないそうだ。
オオクチバス、コクチバスどちらにも言えることは悪食であるということ。魚はもちろん、昆虫や両生類、爬虫類、さらには小さな鳥類や哺乳類までも捕食することもあるという。
違いを知っておこう
日本に生息する2種類のブラックバス。違いを知っておいて見分けることができるようにしておこう。