釣行中に地震が発生したら? エリア別避難行動まとめ
日本であればどの地域に住んでいても起こりうる地震。
いつ地震が起きるかは予想できないため、その時が釣りの最中の可能性も考えられる。
今回は、釣りをしている最中に地震が発生した場合にどのような対処をすればよいか解説しよう。
防波堤、川などで釣りをしている場合の地震対策
なるべく高い場所へ避難
防波堤や川で釣りをしている際に地震が発生した場合、上から物が落ちてきたり、何かが倒れてくる危険性はそれほどない。
それ以上に恐ろしいのは津波である。
地震が発生した場合、すぐに釣りを中止し水辺から離れ、携帯電話やラジオなどで津波情報を確認しながらまずはなるべく高い建物に避難するようにしよう。
釣り場に着いたらとりあえず近くの避難場所を確認しておくと、万が一の際に困惑しなくて済む。
車で避難しない
車で避難しようとするのは避けたほうがいい。
道路ががれき等でふさがれていたりしてスムーズに避難するのが難しく、その間に津波に飲み込まれてしまうかもしれない。
また、ある程度上流の川で釣りをしている場合、津波は来ないだろうと思ってしまうかもしれないが、大きな津波の場合予想以上に上流まで津波が押し寄せることもあるので油断せず上記のように避難しよう。
船釣り中の地震対策
船長の指示に必ず従う
船釣りの際中に地震が発生した場合、まず船に無線で地震や津波の情報がくる。
津波が来るという情報が入れば、船長は急いで船を沖へ走らせるはずだ。沖へ出てしまえば津波を乗り越えることができるのである。
パニックにならずに落ち着いて船長の指示に従うことが重要だ。
当たり前のことだが、ライフジャケットをしっかり着用しておくこと。
磯釣り中の地震対策
一番危険なのが磯釣りの際の地震
最も危険なのが磯釣りの際中に地震が発生した場合。
地磯など切り立った崖のようになっている場所では、地震によって上から岩が崩れてくる可能性も高い。
足場が悪く逃げることができる範囲も狭いため、なるべく安全そうな場所へ移動しよう。
津波が発生した場合
地震による被害を回避した場合でも、津波がやってくる。
地磯ではなるべく崖の高い部分まで登って避難することが可能な場合もあるが、沖磯では避難するのは不可能だ。
早い場合数分で津波はやってくるため、渡船が間に合うはずもない。
津波で流されても生き残る可能性を高めるために、ライフジャケットを股ベルトまでしっかりと着用し、クーラーボックスなど浮輪代わりになるようなものを近くに用意しておくようにしよう。
まずは釣りを中止すること
大きな地震が発生したら呑気に釣りを続行していてはいけない。
すぐに情報収集をして避難をしよう。また、その際に釣り道具を持っていこうとすることもNGだ。
いくら高価で愛着のある釣り具だとしても、自身の命に代わることはできない。