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34997アクセス 2015年06月02日

リールの性能や価格はどこで変わる? スピニングリールのスペックの見方

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購入前に知っておきたいリールの知識

「ある程度の知識はあるけれど、正直なにが違うのかよくわかっていない…」

「リールの種類が多すぎて、なにを買えばいいのか見当がつかない…」

多くの釣り人は少なくとも一度はこういった疑問を感じたことがあるのではないだろうか。

釣りの世界は非常に奥が深く、単にアジを釣るのであっても、1000円のタックルでサビキ釣りをしている人もいれば、10万円近いタックルを何本も購入しアジングをしている人もいる。初心者から見たら、なにがそんなに違うのか皆目検討もつかないのは間違いない。

そこで、今回はシマノ[SHIMANO]のリールを例に一歩踏み込んだ解説をしたいと思う。これから釣りを始める初心者の方も、数万円するリールを使用している上級者の方にも参考にして欲しい。

リールのベアリング数について

まず初めに、リールのベアリング数について解説しよう。カタログのスペック表を見ると、高価なリールにはベアリングが多く搭載されていることは誰でも気づく点だろう。例えばシマノのフラッグシップモデルである14 STELLAでは、13個のベアリングが使用されている。

ボールベアリングというのは、リールだけではなくパソコンなどの電子機器などにも用いられている。高速に回転する必要のある部分にこのベアリングを入れることで、摩擦を減らす役割がある。摩擦抵抗を減らすことにより、力がダイレクトに伝わり、それは巻きの滑らかさや感度の向上につながるのである。

では、ベアリングが少ないリールにはベアリングの代わりに何が入っているのか。それはプラスチック製の樹脂でできた、「カラー」と呼ばれるものである。ベアリングと形、大きさは同じであるが、材質が異なるためもちろん性能も違う。

ではリールの価格差、性能の差はベアリングによるものだけなのか。結論から言うとそんなことはない。確かに、ベアリングがないよりはあったほうが良いのは間違いない。しかし、そこまで重要視することでもないのが事実である。スピニングリールにおいて高速回転が必要とされる箇所が少ないため、必ずしもベアリングが必要というわけではない。

大事なのはベアリング数ではなく、「リールのどの箇所にベアリングは入っているのか」ということである。スピニングリールで最低限入っている必要があると思われるのは、ドライブギア両端、ピニオンギア両端の計4個。この箇所にベアリングが入っているかどうかが、リールの性能に大きく影響してくる。

リールの材質について

ではベアリング以外でリールの価格差はどこで生じるのか。キーワードは「材質」である

大きく分けて、今現在スピニングリールで採用されている素材は3つある。

  1. 金属。これは、マグネシウムやアルミニウム、それに加えてアルミニウムと樹脂を混ぜたハイブリット素材といわれるものがある。
  2. カーボン素材。これは、炭素繊維を融合したもので、軽いことが特徴である。
  3. 樹脂。これは、高分子加工物であり、日用品や家具などに用いられているものと同種である。

これらの材質に関しては次項で詳しく説明する。

高価なリールがすべてにおいて優れているのか

性能、価格ともにシマノのフラッグシップモデルがSTELLAであることは疑いの余地がない。しかし、すべての面においてSTELLAがそれ以下の価格帯のリールに勝っているかといえば、そうではない。注目すべき点はリールの自重と材質である。

シマノのリールスペックを見てほしい。今回は主にシーバス釣りに用いられる4000番台、XG(エキストラハイギア)のリール3機種を比較していきたいと思う。

自重 本体価格
15 STELLA 4000XG 265g 79,000円
12 Vanquish 4000XG 245g 57,800円
12 RARENIUM 4000XG 240g 33,000円

パッと見てお分かりいただけただろう。リールの重さ(自重)に関しては、価格と軽さは必ずしも比例するとは限らないのだ。

昨今、リールの軽さを押している風潮があるが、実はフラッグシップモデルが一番軽いわけではない。最も大きな相違点は上記にも書いた通り、リールのボディとローターに使われている材質の違いである(もちろんこの2点以外にも3機種に違いはあるのだが、今回は割愛させていただく)。

ボディ素材 ローター素材
15 STELLA マグネシウム マグネシウム(※1)
12 Vanquish マグネシウム CI4+(※2)
12 RARENIUMU CI4+ CI4+

※1
2500番以上はアルミニウム

※2
CI4+はCarbon Interfusionの略。4は炭素の価電子数、+は以前のCI4をより改良したものであることを示す。シマノ独自の技術で作り上げた、軽くてなおかつ剛性、耐久性の高いカーボン素材である。

上記の表から見てわかるとおり、金属素材を使っているリールのほうが重くなっている。各素材の剛性と軽さの順序は下記の通りである。

・剛性 AL >> Mg >>>>> CI4+

・軽さ CI4+ >> Mg >>> AL

このように金属とカーボンは一長一短であることがわかる。

だが、巻きの滑らかさにおいては金属ボディ+金属ローターに敵うものはない。一般的に回転の滑らかさはローターの自重に起因する。ローターが重ければ重いほど回転は滑らかになる。店頭でリールを回してみても違いは分からない場合が多く、むしろカーボン素材のリールのほうが巻きは軽く、立ち上がりが良い、という感覚を持つ人が多い。

しかしながら、実際にタックルをセットして、ある程度の負荷をかけたときの巻き心地というのは、目を見張るほどの違いがある。特に抵抗が大きく、自重のあるルアーをひいたときにその違いがわかるであろう。

すべての状況でSTELLAが一番良いわけではない。たとえば、エリアトラウトやアジングにおいて、タックル全体を軽量化して感度をあげたい場合にはSTELLAではなくVanquish、またはRARENIUMが適するケースも多々ある。リールの選択はケース・バイ・ケースだということが分かっていただけただろうか。

とは言え、総合的な性能ではやはりSTELLAが最も優れているのも確かである。

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タックルバランスについて

上記で材質と自重について詳しく解説したが、ここでは、タックルバランスについて考えてみる。

極端な例を挙げてみよう。9.6ftのMLクラスのシーバスロッドに、C2000番のリールを付けた場合と4000番台のリールを付けた場合で、どちらの使用感が良いかはみなさんお分かりの通りである。もちろん後者だ。

タックル全体で考えると前者のほうが軽量なのに、なぜ使用感は後者のほうがよくなるのか。それは、タックルのバランスが悪いと、全体の重心がロッドティップ(先端)に偏り、いわゆる「先おもり」を引き起こすからである。こうして重心が手元から離れれば離れるほど、ロッドのコントロールがしづらく、また疲れやすくなってしまう。

また、ロッドのガイドも適合するリールやラインを前提に設計されているため、性能を最大限引き出すことができなくなってしまう。

こういったことがないよう、店頭で購入する際は是非一度ロッドにリールを付けて全体のバランスを確認してから購入することを勧める。

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SWシリーズとそれ以外の違い

同じ名称のリールでも「SW」と付くものと、そうでないものがある。簡単に説明すると、SWシリーズは総じて自重を犠牲にしてリール全体の耐久性を求めているモデルだ。そのため、カーボン素材は用いられず、金属素材または金属と樹脂のハイブリット素材が採用されている。

SWシリーズにカーボン素材が使用されていないのは、高負荷がかかることによるボディ、ローターのたわみ、またドライブギア、ピニオンギアの消耗を抑えるためだ。加えて、青物やマグロ等の大物を相手にする際に1cmでも多くラインを巻き取るために、巻き上げ力を強化している。同じ名称でも、SWシリーズとそれ以外では内部構造が全く違っている。

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ハンドルはねじ込み式か片側固定か

リールのスペックを見るうえで重要な要素となってくるのが、この「ハンドルがねじ込み式か片側固定か」という点である。

ねじ込み式は片側固定のタイプに比べて、ハンドルのブレが少なく、入力した力を無駄なくギアに伝えることができる。一部例外は存在するが、シマノ[SHIMANO]ではアルテグラ以上の機種に採用されている。これに対し、片側固定のリールは長期間使用するとハンドルを回したときにガタつきを感じることが多く、使用感が全くと言ってよいほど異なる。

ルアーフィッシングをする上で重要な、少しでも水中からの情報を得ること、ルアーを自分の思った通りにアクションさせ、魚に違和感を与えさせないようにすることを考えた場合、ねじ込み式ハンドルのリールを選択するべきだ。

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リールのドラグ性能について

シマノのスペック表をみてみると、リジットサポートドラグという項目がある。これは、スプール内とスプールシャフトの2カ所にボールベアリングが入っているのか、または、樹脂のカラーが入っているかの違いである。

当然、ベアリングが入っている方がラインの放出がなめらかになり、ラインブレイクの確率を減少させてくれる。特に極細ラインを使うアジングやエリアトラウトに用いると、その効果を実感できるだろう。なお、ドラグにベアリングでなくカラーが入っている機種でも、別売りのベアリングを購入してカラーと交換すれば、リジットサポートドラグの機能を持ったリールになる。

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リール購入で迷ったらこの記事を読もう

リールの性能や価格はどこで変わるのか、ご理解いただけただろうか。単純に価格やスペックで比較しただけでは、自分の釣りに最適なものを見つけることはできないということだ。なぜなら、他のタックルとのバランスや各自が求めるものによって、なにがベストかは変わってしまうからだ。

次にリールを購入する際は、ぜひこの記事を参考に「あなたにとって最適なリール」を選択していただけたら幸いだ。

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