バスフィッシングで一般的な、バスの口へ親指を入れて下顎を挟む持ち方である「バス持ち」。他の魚種でもバス持ちをしている方は多いだろう。
しかし、安易にバス持ちをすると自身が怪我をしてしまう恐れがある魚もいる。
今回はそんなバス持ちをすると危ない魚を紹介していこう。
バス持ちすると危ない魚
雷魚

写真提供:香田隆弘 様
雷魚の口には鋭い歯が並び、さらに顎の力が強いため、バス持ちすれば流血必須。
雷魚は、鰓を傷つけないように注意しながら鰓蓋のポケットに指を入れて持つ持ち方が一般的だ。
フィッシュグリップなどを使うと雷魚の大事な歯が欠けてしまうため、あまり良くない。
カムルチー (雷魚) – 魚図鑑 – 釣りの総合情報サイト「ツリホウ(釣報)」
キジハタ(アコウ)
キジハタやクエなど、ハタ系の魚は口が大きくついバス持ちしたくなるが、歯が非常に鋭いため止めた方が良い。
普通のグローブをしていても歯が刺さる可能性が高いので、フィッシュグリップを使用するのが無難だ。
キジハタ (雉羽太) – 魚図鑑 – 釣りの総合情報サイト「ツリホウ(釣報)」
マダイ
マダイの他、クロダイやイシダイなどは貝などの硬い殻を砕くほどの歯と顎の力を備えているため、バス持ちはおろか口に指を入れることすら危険。
口が小さいためバス持ちをしようとする方はいないだろうが、持つならフィッシュグリップを使用したり鰓の部分を持つようにしよう。
マダイ (真鯛) – 魚図鑑 – 釣りの総合情報サイト「ツリホウ(釣報)」
ナマズ

写真提供:新山潤一 様
バス持ちが出来ないわけではないが、ナマズにはヤスリ状の歯がびっしりと並んでいるため、あまり持ちすぎると親指の皮がボロボロになってしまう。
持つときはフィッシュグリップを使用したり、厚手のグローブや軍手を用いてバス持ちするとよいだろう。
ナマズ (鯰) – 魚図鑑 – 釣りの総合情報サイト「ツリホウ(釣報)」
スズキ
形がバスに似ているのでバス持ちは容易だと思っている方も多いだろうが、スズキの歯はバスより鋭い。
セイゴやフッコクラスなら素手でバス持ちできるが、スズキクラスになると歯が親指に擦れて痛い上、バスよりも暴れるためさらに親指がボロボロになる。
我慢しようと思えば我慢できる範囲だが、グローブ類を着用してバス持ちするかフィッシュグリップが無難だろう。
また、バス持ちする場合は暴れてルアーが指に刺さらないように、あらかじめルアーを外してからバス持ちするようにしよう。
スズキ (鱸) – 魚図鑑 – 釣りの総合情報サイト「ツリホウ(釣報)」
手を濡らしてから魚に触れよう
バス持ちをするときに限らないが、リリース前提で魚に触れる場合は、事前に手を水で濡らして魚が人間の体温によって火傷することを防ぐべき。
自身が怪我をしないことももちろんだが、魚にも極力ダメージを与えないようにしよう。