手軽に始められ、初心者でも数が釣れることで人気が高い「キスの投げ釣り」。
キスの投げ釣りは開放感のある砂浜で仕掛けを海に向かって思いっきりキャストする爽快感、独特の心地よいアタリを感知する楽しさ、2ケタは当然、3ケタの釣果も見込める数釣りのしやすさなどが人気の秘訣といえるだろう。
またキスの天ぷらは全魚種の天ぷらの中でもトップクラスといえるほど美味であり、釣った後も食味で楽しめるのも魅力といえる。
今回はそんなキスの釣り方を、超初心者でもわかりやすいように徹底的に解説しよう。
目次
- キスってどんな魚で、いつ釣れる?
- ひと目でわかるタックル(道具)一式
- 投げ釣り用ロッドの選び方
- 投げ釣り用リールの選び方
- ライン(釣り糸)の選び方
- 投げ釣り用仕掛けの選び方
- キス用のエサの選び方、エサのつけ方
- キスの釣り方、キャスト(投げる)方法、釣るコツ
- キスがどうしても釣れない場合の奥の手
- キスの捕食シーン、キスならではのエサの食べ方
- キス釣りに便利なアイテム紹介
- [番外編] とにかく安価で釣れればいい人向け解説
キスとは
キスは水のきれいな内湾や内海の砂底に生息する。主にゴカイ、イソメなどの多毛類を主食にし、全長30cmくらいまで成長する。
全長30cmを超えるものは、尺ギスや肘タタキと呼ばれかなり珍しい。
泳ぎ方はほとんど水底に頭を下げて底に生息しているエサを探すような泳ぎ方をする。
浜に生息するため、浜からの投げ釣りや、船からの釣りが釣果を出すことができ、エサに食いつくと、ロッドにプルプルとしたアタリがくるのが特徴だ。
キスが釣れる時期
数が多く釣れるのは3〜7月。食べて美味しい時期は4〜8月だ。
時間は日中に群れになってエサを探して行動するため、日中に釣りをするといいだろう。
キスが釣れるポイント
キス釣りで狙うべきポイントはふたつ。「ヨブ」と「カケアガリ」と呼ばれる場所だ。
ヨブ
ヨブとは波や潮の流れによりできた海底の起伏のこと。ヨブにプランクトンやその他の魚、キスのエサになるムシなどが集まるため、キスもヨブに集まる。
カケアガリ
カケアガリも海底の起伏のことだが、ヨブよりも大きく、海底の地形によるもの。
ヨブに比べて動くことがないため、一度見つけるとそこでかなりの釣果を出せることもある。
防波堤でキスを釣る際は船の通り道の船道がかならず深くなっているため、キスが深場に移動する秋は大型が釣れることもあるので、おすすめのポイントだ。
【次ページ:ひと目でわかるタックル(釣竿と仕掛けなどの道具全般のこと)例】