みなさんは上の写真がなんの魚かお分かりだろうか? 多くの釣り人は「シーバス」と答えるはずだ。
しかし国内でよく釣られているシーバスの中には、「マルスズキ」と「ヒラスズキ」という種類が存在する。
今回は、同じスズキの仲間で、見分けるのが難しい「マルスズキ」と「ヒラスズキ」の見分け方を解説しよう。
「マルスズキ」と「ヒラスズキ」の見分け方
「生息地」の違い
マルスズキは適応水温が広く、日本全国の河川、磯、サーフ、湾内など幅広いエリアに生息している。
一方、ヒラスズキはマルスズキに比べて暖海性で、塩分濃度の高い磯に多く生息している。
しかし、サーフや河口付近でヒラスズキが釣れることもあり、もちろんマルスズキが磯で釣れることも多いため、生息地のみで確実に見分けることはできない。
「見た目」で見分ける
こちらはマルスズキ。
マルスズキは体が細長く、比較的目が小さい。また、尾鰭の付け根が細いのも特徴だ。
一方、ヒラスズキは頭部が小さく目が大きい。さらに体高があり、マルスズキに比べて尾鰭の付け根が太い。
簡単に見分けるには、この尾鰭の付け根の太さの違いが最も分かりやすい。
その他の細かな違い
見た目で良く分からない場合は、第二背鰭の軟条の数や下顎のウロコの有無によって見分けることができる。
マルスズキは第二背鰭の軟条の数が14本以下であるのに対し、ヒラスズキは15本以上で、ヒラスズキのみ下顎の両側に一列にウロコが存在する。
軟条の数を数えるのは少々面倒だが、これらの見分け方ならばまず間違えることは無いだろう。
しっかりと見分けよう
マルスズキに比べ、ヒラスズキの方が美味で高級魚として扱われている。
せっかくヒラスズキを釣り上げてもマルスズキと間違えては勿体無い。逆もまた然りだ。しっかりと見分け方を覚えておこう。