「弓角(ゆみづの)」と呼ばれる日本古来のルアーをご存知だろうか?
近年はショアからメタルジグを使って青物を狙う場合が多いが、この弓角は状況によってはメタルジグよりも釣れることもある強力な漁具なのだ。
今回は日本特有のこのルアーについて解説しよう。
目次
弓角とは
弓角とは、牛などの動物の角やアワビの貝殻などを弓型に削って作られた、日本伝統の漁具のこと。
動物の角などで作られたものはかなり高価だが、現在では安価なプラスチック製のものが普及しており、一般のアングラーはこちらを使用している場合がほとんどである。
この弓角を使った釣り方は、シラスなどの小型のベイトを追っている青物に非常に効果的である。青物が接岸する時期にサーフで行われることが多いため、一般的に「サーフトローリング」と呼ばれている。
もちろん、サーフだけでなく防波堤や磯でも使用することは可能。釣れる魚種も青物だけでなくスズキ、ヒラメなども狙える。
以下のツイートに書いてあるように、メタルジグで釣れないコンディションでも、弓角なら釣れる場合が多々あるのだ。
静岡サーフにフラット狙いへ。 すると、あちこちでイナダのスーパーボイル。 シラス食っているようで、ジグやミノー投げても反応せず。 手を変え品を変え何とか2本キャッチ。 弓角なら入れ食いパターンでしたね。 pic.twitter.com/idleHUhB2d
— たかまんだー (@takamasasasasas) 2015, 11月 1
裏磯にてワカシ7匹うち2匹は20センチ以下なのでリリース
時々良いサイズが混じるようで最大26.5センチが出ました!今日のアタリカラーのピンク弓角を忘れるという失態を犯さなければもっと釣れたはず… pic.twitter.com/GHU7DuWufl— 海サボテン2号【釣り垢】湘南メイン (@nLbmwVfcDQQfqEZ) 2016年6月27日
弓角が釣れる理由
前述の通り、弓角は他のルアーに反応が無い場合でも青物に効果抜群なのだが、これは通常のルアーサイズに比べて弓角が小さく、シラスなどのベイトサイズに合わせることができるからである。
また、弓角は本体がぐるぐると回転してアクションすることで逃げ惑う小魚を演出することができる。他のルアーにはないアクションと、独特なフラッシング効果も弓角が釣れる理由の一つだろう。
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