シーズン終盤にも強い!ルアーにすれたタチウオを狙い撃ちにできる「タチフロート」のいろは
秋から冬にかけては、タチウオのベストシーズン。
堤防やサーフ、船など様々なフィールドでタチウオが釣れ盛るが、特に堤防周りや港湾の岸近くを攻めるボートタチウオゲームも非常に盛り上がる時期だ。
釣り方もルアー(ワインド、メタルジグ)、ウキ釣り、テンヤ釣りと多岐に渡るが、今回紹介するタチフロートはフロートリグを使った釣法となる。
アジングやメバリングで使用するフロートリグや飛ばしウキをイメージしてもらえるとわかりやすいだろう。
通常はフロートとルアー(ワームやプラグ)を組み合わせるが、タチフロートの場合は専用の仕掛けにエサ(キビナゴ、ドジョウ、豆アジ等)を組み合わせる仕組みだ。
かっ飛びボール(タチフロート)は沈むタイプが主流
「フロート=浮く」というイメージがあるが、今回紹介するハピソンのかっ飛びボール(タチフロート)は沈むタイプが主流となる。
カウントダウンの後にアクションをさせながらリトリーブを行い、タチウオを探りながら釣っていく。
これこそが一般的なエサ釣りとは異なるルアーフィッシングの要素であり、タチフロートの奥深さともいえる。
タックルはアジングやメバリングで使用するライトゲームタックルを使用するため、大型のタチウオだけではなく、小型であってもスリリングなファイトを楽しめる。
エサのキビナゴは身が柔らかいため、取れにくい付け方をする必要がある。
タチフロートのパッケージ裏にもエサの付け方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてほしい。
タチフロートを使った誘い方
タチフロートはショア、オフショア両方で使用可能な仕掛けであり、誘い方も基本的には同じだ。
ボートの場合はポイントが遠くないため、軽めのキャストをしたのちに魚探に映るタチウオの群れの棚までのカウントを数えよう。
魚探に明確な反応がない場合は、一投毎に5カウント刻みで5秒、10秒、15秒と徐々に棚を沈めるように攻めていく。
※かっ飛びボールにはウエイトパターンがSP、SS、FS、XSとあり、タチフロートでは主にXSをメインに使用するが、状況によってはFSやSSを使用してもよい。
その後、アクションはただ巻きやジャーク、トゥイッチなど、ルアーと同様に様々なアクションを加え、エサのキビナゴを泳がせる。この辺りが非常にルアーフィッシングに似ている。
アタリはもたれかかる様なものや、カツカツとエサをかじる様なアタリからスタートするが、このアタリでは即合わせをしてはいけない。
カツカツとエサをかじるアタリが出るときはフックキング率が下がるため、アタリが出た後にエサを送り込んだり聞き上げたりし、カツカツからギューっと絞りこむアタリを出させることが大切だ。
エサをくわえているタチウオに対しシェイクなどのアクションを行うことで、エサを逃がしたくないタチウオは本食いに変わることを覚えておいてほしい。
これらの一連の駆け引きがタチフロートの醍醐味であり、ゲーム性の高さもアングラーを惹きつける魅力のひとつといえるだろう。
タチフロートが有利なワケ
タチウオの反応は一日を通してボトム付近から表層までと幅広く変化し続けることもあり、通常のウキ釣りよりも広く探れるタチフロートは非常に強力なメソッドとなる。
また遠投が有利なイメージもあるが、意外にも堤防のキワがハニースポットになることも多く、ヘチ釣りと勘違いするほどの近距離にもタチウオは潜んでいる。
ショアから狙う場合は遠くの潮目からキワの足元まで、狙うポイントをコントロールしながらを自由自在に攻められるタチフロートの強みを最大限活かしてみてほしい。
タチフロートはショア、オフショア両方で使用可能
ショアの場合
タチウオの人気が高い今年の関西エリアでは、スタートが遅く不安定な状況も多かったが、和歌山から徐々に釣れはじめ、現在では神戸周辺や大阪湾でも好調に釣れている。
タチフロートは浅いポイントから水深15mくらいの場所でも使えるため、フィールド選びで困ることも少ないだろう。
中でも神戸の沖堤防などは1月頃まで釣れ続けることもあり、タチウオ釣りの初心者にもおすすめだ。
オフショアの場合
東京湾や大阪湾ではボートからタチフロートゲームを楽しめる(例年12月いっぱい)。
ショアからは届かないポイントのタチウオをお手軽にナイトボートゲームで攻める釣りだ。
船着き場から約10~30分くらいでポイントに着き、流行りのボートアジングなどと同じフィールドの場合も多い。
乗合やチャーターなどスタイルは色々だが、チャーターの場合は仕事終わりからのスタートも可能だ。
ボートの場合は魚探で魚を探すためタチウオと出会える確率も高く、魚との駆け引きの時間を長く楽しめる。
またボートからのタチフロートはライトタックルを使用するため(バスタックルやテンヤタックルなどでもOK)、女性や子供にもぜひおすすめしたい。
タチフロートの使い方を動画で確認してみよう
ハピソンのスタッフが、ロケーションの良い堤防からの陸っぱりゲームを実釣を交えて解説してくれている。
エサの付け方や誘い方のコツをつかみ、次回の釣行に活かしてみてほしい。
今タチウオが釣れているエリア
関西おかっぱり
兵庫県
- 武庫川一文字
- 神戸沖堤防
- 神戸空港
- 淡路島洲本港
大阪府
- シーサイドコスモ
- 貝塚人工島
関東・東海おかっぱり
静岡県
- 沼津市江梨港
- 沼津市戸田港
神奈川県
- 川崎市東扇島西公園
- 横浜市ふれーゆ裏
東京都
- 豊洲ぐるり公園
タチフロートができる遊漁船情報
関西ボートフィッシング
関東ボートフィッシング
タチフロートのラインアップ
かっ飛び太刀魚仕掛けセット(青色/緑色LED)
「かっ飛び太刀魚仕掛けセット」はライトゲーム用タックルで使用でき、青色LEDと緑色LEDの2色を発売している。
どちらも完全セットとなっているため、エサを買うだけですぐに使える仕様だ。
セット内容は以下の通り。
- 「フロロカーボン + 複合メタル」仕掛け2セット
- かっ飛びボール
- 電池付(BR311×2本)
スローシンキング(SS)、ファストシンキング(FS)、エクストラシンキング(XS)タイプがあるので、フィールドに合わせたフォール速度のものを選ぶようにしよう。
かっ飛びHEAVY太刀魚仕掛けセット
「かっ飛びHEAVY太刀魚仕掛けセット」は磯竿やエギングロッド、シーバスロッドに最適で、LEDは青色の1色のみとなっている。
完全セットとなっているため、エサを買うだけですぐに使える仕様だ。
セット内容は以下の通り。
- 「フロロカーボン + 複合メタル」仕掛け2セット
- かっ飛びボール(ヘビーウエイト)
- 電池付(BR425×2本)
スローシンキング(SS)、エクストラシンキング(XS)タイプがあるので、フィールドに合わせたフォール速度のものを選ぶようにしよう。
かっ飛びボール(カン付/中通しタイプ)
「かっ飛びボール」は、カン付タイプと中通しタイプの2種類を発売している。
タチウオ用の仕掛けを自身で用意できる方にはこちらをおすすめしたい。
タチフロートでタチウオを狙おう
タチフロートはルアーフィッシングとエサ釣りが上手に融合したリグであり、ゲーム性と釣果のどちらとも楽しめる。
タチウオの歯は魚の中でもとりわけ鋭く、触れただけで怪我をする場合もあるので、針を外すときは特に注意してほしい。