
普段は静岡で釣りをしているので、別次元の魚影の濃さにびっくりしました!
全国屈指のアオリイカの魚影を誇る長崎県対馬市。
暖流の影響を強く受けるこの島は、「春は大型」、「秋は小型の数釣り」というエギングの常識が通用しないという。
今回はそんな常識を逸したキロアップのアオリイカを狙うべく、対馬フィッシングカップに参戦してきた。
対馬フィッシングカップとは、対馬観光物産協会が主催する釣り大会だ。
島内外から50名近くのアングラーが参加し、ショアから釣れたアオリイカ一杯の重量で競う。
本大会には大人気ユーチューバー 六畳一間の狼・ハヤマさん&SUUさんと、釣りせんば・スンさんがゲストとして参戦。
動画のイメージそのままの気さくな人柄と、軽快なトークで大会を盛り上げてくれた。
また入賞者には協賛社から豪華賞品がプレゼントされることもあり、参加したアングラーの気合は十分だ。
朝マズメのチャンスタイムは市内中部の地磯にエントリー。
対馬は島内全域でアオリイカを狙えるが、フィールドが広大すぎることもあり一日で回り切るのは不可能に近い。
そのためポイントの選定や、移動するタイミングの見極めが勝負のカギとなる。
釣行日は天敵となる青物の回遊に悩まされながらも、コンスタントにアオリイカをキャッチ。
潮の流れが効き始めたタイミングでは、良型がダブルヒットするシーンも。
移動した先々でアオリイカと出会うことができ、対馬の魚影を濃さを存分に実感した。
ゲストアングラーとして参加した六畳一間の狼・SUUさんも見事にアオリイカをキャッチ。
高いポテンシャエルを誇る対馬とはいえ、初めてのフィールドでしっかり結果を出すのは流石の一言に尽きる。
朝マズメから夕マズメまで、約13時間の実釣を終えて検量へ。
ツリホウ編集部は最後まで良型をキャッチできず、残念ながら入賞を逃した。
それでも今までに体験したことがないほどの数釣りを堪能し、結果的には大満足の釣行となった。
こちらの小学生アングラーは見事に入賞。
対馬フィッシングカップは終始和気あいあいとした雰囲気で行われ、子供から大人まで誰もが楽しめる大会だった。
大会の頂点に立ったのは、934gのアオリイカを釣り上げた地元アングラー。
惜しくもキロアップには届かなかったが、11月上旬の秋イカとしては上々なサイズだ。
今年は季節の進行が遅れているとのことで、これから冬に向けて数、サイズともに良くなっていくという。
今回ゲストとして大会を盛り上げてくれたハヤマさん、SUUさん、スンさん。
対馬滞在中は大会以外にもさまざまな釣りを堪能したようだ。
そこで今回初めて訪問したユーチューバーの3名に、対馬がどのようなフィールドだったのか感想を聞いてみた。
普段は静岡で釣りをしているので、別次元の魚影の濃さにびっくりしました!
こんなとこでこんなの出ちゃうの!?っていう驚きがとにかく多い!
今回の旅ではクエを釣りたいと思ってたんですけど、一日目ですぐ釣れちゃいました!
本当におそろしい海ですね!
対馬は景色が綺麗で魚影が濃く、本当に楽しい釣りができました!
エギングはもともと大好きで、今回は厳しい事前情報の中手探りでやっていったんですけど、何も情報のない状態でも何杯か釣れ、海の豊かさを実感できました。
海、山、港…とにかくすべてが素敵なフィールドで、一発で対馬が大好きになってしまいました!!
必ずまた来たいと思います!
対馬には初めて来ましたが、普段活動している佐賀とは違った魚種が狙えてとても楽しかったです!
アプローチの仕方が難しかったり、自分が思い描くようにいかない部分もありましたが、エギングに最適なポイントがたくさんありました!
今度は春に2kgオーバーを狙いに来るつもりです!
これから対馬への来訪を検討しているアングラーのために、対馬のエギングに精通するエキスパート・内山丸さんに話を聞いてみた。
内山丸さんは過去の経験と卓越した技術を武器に、年間を通じてアオリイカを追いかける地元アングラーだ。
ここからは大会でも見事に入賞を果たしたエキスパートが教える、対馬のエギング攻略法をお届けしよう。
今回対馬のさまざまなポイントを巡らせてもらいましたが、どこも素晴らしいフィールドでした!
でも自分のイメージ通りに釣れなくて、結構難しかったです…正直適当にシャクっとけば釣れるのかと思っていました。
そうなんです!対馬まで来れば誰でもかんたんに釣れると思われていますが、実は意外と難しいんですよ。
アオリイカの魚影自体はとても濃いのですが、エギに反応してくれないことが結構あります…。
地元でエギングが大人気なのもあって、アクセスしやすい堤防などではスレてる個体が多いですね。
さらに対馬はアオリイカの外敵が多いこともあり、イカの活性が下がってしまうことがよくあります。
とくに秋になると、外洋に面したポイントはどこもブリやヒラマサなどが多くてエギングが成立しません。
青物を釣りたい方にとっては天国だと思いますが、私みたいなエギンガーにとっては大きな悩みのタネです。
私は来島してすぐにブリが釣れて最高に嬉しかったです!対馬最高!!
今回の大会中もヒラマサの若魚が何度かエギを追ってきました。堤防の目の前でマグロがボイルしてるシーンもありましたね…。
秋の対馬は毎年このような感じなので、真剣にルアーで狙えば結構釣れると思いますよ!
厄介者の青物をぜひ退治しにきてください(笑)
このように意外と難しい対馬でのエギングですが、ローテーションを頻繁に行うことで攻略できます。
過去の経験では白や紫といったカラーが当たりカラーになることが多く、定番カラー以外にも幅広く準備しておくといいですよ。
なるほど!白と紫…普段はあまり使わないカラーですね。
ご当地アングラーならではの貴重な情報、ありがとうございます!
あとはカラーももちろんですが、エギの大きさやフォールスピードも重要です。
基本は3.5号のベーシックタイプを使用しますが、ときには3号以下の小型エギにアタリが集中したり、超ゆっくりと沈むスーパーシャロータイプにしか反応がないこともあります。
初見では攻略が難しいかもしれませんが、うまくハマった時の爆発力は凄まじいですよ!
対馬はとにかく広いので、移動に多大な時間を要してしまいます。そのためどこに入るかというポイントの見極めが重要になります。
意外かもしれませんが、アオリイカの狙い目はズバリ!内湾のポイント。
対馬はリアス式海岸が広がっており、島内全体に入り組んだ湾が多くあります。
これらの湾は全体的に潮通しがよく、本土の常識では考えられないほど奥深くまでアオリイカが潜んでいます。
確かに、今回「こんなとこはチヌやボラしかいないのでは…」っていうような内湾でイカが連発したときはびっくりしました!
対馬では本土の常識は通用しないんですね…。
このようなポイントは天敵となる青物が入ってきにくいので、イカの隠れ場所として最適なんです。
多くのアングラーは外洋の潮通しが良いポイントを真っ先に攻めるのですが、対馬に来たらまずは騙されたと思って内湾に行ってみましょう!
今年の対馬は季節の進行が遅れており、釣行時の段階では海中はまだ秋真っ盛りであった。
しかしながらアオリイカの数自体は多いため、これから冬場にかけて成長したアオリイカが爆発的に釣れそうな雰囲気があるという。
本記事を呼んで興味を持った方はぜひ対馬に足を運び、今回出会えなかったキロアップの秋イカをキャッチしていただきたい。