ショアよりも高確率でアオリイカと出会える船からのエギング。
ボートキャスティングやティップランなどさまざまなスタイルがあるが、中オモリを使った「船アオリ」とよばれる釣り方をご存知だろうか。
今回はショアからのエギングでも応用できる「船アオリ」の釣り方を解説していく。
船アオリとは
船アオリとは、中オモリを使ったボートエギングスタイルだ。
古くから関東や関西で人気があり、「シャクリ釣り」や「バーチカルエギング」などと呼ばれることもある。
シンカーを装着したティップランエギングとは違い、エギ本来のゆっくりとしたフォールアクションを生かせる釣り方だ。
「船アオリ」の釣り方
船アオリの基本の釣り方は、仕掛けを任意の水深まで落とし、エギが水中に馴染むのを待ってから大きくロッドをしゃくり上げる。
その後も4〜5秒に一回のリズムで、ロッドを一回大きくシャクり上げるだけでOKだ。
エギが水中に馴染まない状態で連続してシャクり上げると、仕掛けが絡んでしまうので注意しよう。
初心者でもかんたんに釣れる
船アオリはエギングの難しい要素が一切なく、初心者でもかんたんにイカが釣れる釣り方といえる。
アタリは明確に出ることもあるが、誘いのシャクリがアワセとなって自動的に乗っていることがほとんどだ。
また遊漁船であれば船長がヒットレンジを指示してくれるため、陸っぱりのエギングのように着底を感じ取る必要もない。
腕よりもエギで差が出る釣り
船アオリはアングラーの腕以上にエギの性能差が出る釣りであるといわれている。
極端な日には、特定のカラーのみにアタリが完全集中することもあるほどだ。
したがってあらゆる状況に対応できるよう、さまざまな形状やカラーのエギを準備して臨むことをおすすめする。
船アオリのタックル
船アオリは専用ロッドもあるがバスロッドやタイラバロッド、イカメタルロッドなどを流用して楽しめる。
リールは小型の両軸リールであれば何でもよく、水深計付きであればなお釣りやすい。
ラインはPEライン1〜2号に、フロロカーボン4号のハリスを3ヒロほどをセットしておこう。
ショアでも応用できる!?
船アオリは文字通り船からの釣り方であるが、ショアから試してみても面白い。
中オモリを使えば深場で自然な動きを見せられるため、ボトムが取れないときにはぜひ試してみる価値はあるだろう。
その他にも海上に浮かんだ海釣り施設など、足元の水深が深いポイントでも使えそうな釣法だ。
とくに晩秋から冬にかけてはアオリイカが深場に落ちるため、有効な釣り方となる可能性が高い。
※海釣り施設の中にはエギの使用が禁止されている場所もあるので事前に確認してから挑戦しよう。
船アオリに挑戦してみよう
船アオリは関東地方では古くから人気であり、実績抜群の釣り方だ。
手持ちのタックルを流用できるため、初心者でも手軽に始められるだろう。
本記事を読んで興味を持った方は、ぜひ船アオリにチャレンジしてみてほしい。